これだけの警察の残忍な対応がSNSで報告があるにも関わらず、テレビニュースではあまり報道されない。また、プロテスターの中には、平和的に抗議活動を行う人々もいるが、テレビニュースでは過激化したシーンが目立つ。

窓を破り強盗を試みるプロテスターから大型雑貨スーパーを守るプロテストのリーダーたちの姿。リーダーたちはこのような暴徒を望んでいないのだ。


(SNS @AndrewSolender)

また、隊から孤立してしまった警察官を暴徒から守るべく、プロテスター達が腕を組み壁を作り守る姿もあった。さもないと警察官は集団リンチにあっていたかもしれない。このような勇敢な黒人プロテスターの姿は残念ながらテレビニュースでは報道されていない。


(SNS @Positive_News4u)

コロナ疲れで加速する人種差別への人々の怒り


人種差別について取材をしている中で、こう話してくれた人もいた。

「黒人だからと、体もデカイし怖がられる。黒人が後ろを歩いているだけで怯えているアジア人も俺らを差別している」

新型コロナウイルスの最初の感染者が3月にニューヨークで発見されて以降、アジア人への差別発言やヘイトクライムが増えた。街を歩けば、アジア人に対して「コロナ!」と叫ぶ人がいたり、電車の中で突然消臭スプレーを吹きかけたり、暴力事件まで発生していた。悲しい事実は、その加害者の多くが黒人なのだ。

お互いが差別しあっていることで負の連鎖がこれまで続いてきた。米国に深く根を張る人種差別の問題である。5月31日の会見でクオモ州知事はこう発言している。

「社会を変えられることは、新型コロナウイルスとの戦いでも証明してきた。この変化は、政府ではなく州民一人一人の努力が引き起こしたのである。

ほとんどの米国人は公平で勤勉で愛すべき人々だ。もちろん、今回の事件で怒りを覚えて良い。同時に賢明である必要がある。コミュニティを傷つけるのではなく助けなくてはいけない。ジョージ・フロイド氏の死を無駄にしてはいけない。米国は、今後より良い国になるため彼の死から学ばなければならないが、私たちにはそれが可能である」

文=吉田優華子

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