ビジネス

2020.06.04

急伸するメンズメイク市場。いま新たなブランドを立ち上げた理由


既に新型コロナウイルスの収束を発表している中国では現在、「非接触リテール」という名でオンライン美容部員が盛んになっているようだ。中国ブランドである「PERFECT DIARY(完美日記)」は、2019年から注力している実店舗のほとんどが休業を余儀なくされたが、50店舗に在籍する美容部員がWeChatのミニプログラムでライブ動画を配信している。

商品を使いながらメイクのコツを教えたり、ユーザーからの質問に答えたりしたほか、抽選会も行ったそうだ。オンラインでオフラインと同様の購入体験を創出しようとしている動きだ。この動きは日本のニューリテールを考える上でも参考になるだろう。

ニューリテールが進むことは男性のメイクを後押しする


更に男性にとってはこのオンラインでの体験構築が進むことは嬉しいと感じる人も多いと思う。というのも、女性は百貨店などでタッチアップを受けることは一般的だが、男性はまだ抵抗のある人もきっと少なくない。できれば個室で匿名でやり方を教えてほしいと思っている人も多いだろう。オンラインでの体験構築を加速させることができれば、今までより男性が化粧品に触れる機会を増やすことができる。



男性のメイクへの意識の変化、そして市場の変化によって、今後さらに需要が高まるであろうメンズコスメ。メイクは、外見だけじゃなく内面的にも自信をつけたり、気合が入ったり、とてもいい影響を与えてくれるアイテムだと思う。なので、メイク未経験の方は、ぜひ一度試してほしい。

MULCは今後も、仕事や恋愛など様々なことにチャレンジする男性をメイクの力で応援していきたいと考えている。


香美 惇(かがみ じゅん)◎メンズメイクブランド「MULC(ムルク)」プロデューサー。セプテーニに新卒で入社し、広告代理店業務を半年間担当。その後、社内新規事業としてプロフィール写真撮影サービスを立ち上げる。同サービスにて男性のメイクに対するニーズを発見し、メンズメイクブランド「MULC(ムルク)」の立ち上げを開始。「なりたい自分を勝ち取る」をブランドコンセプトに、男性でも使いやすいメイク商品を展開する。

編集=新國翔大

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