ビジネス

2020.06.02

設立4年で上場を経て、新たに見つけた使命──社会全体を「想像を超えるもの」に

(左)Beyond Xの梅谷雄紀 (右)Beyond Xの水谷亮


「30年、50年続く会社」を目指す


「VUCA」という言葉があるように、世の中はどんどん不確実性が高まっている。それは突如、世界中に蔓延した新型コロナウイルス感染症によって、さらに高まっており、日本でも緊急事態宣言の発出とともにビジネスのありようが大きく問われている。

働き方、商慣行、ビジネスモデル──あらゆる面において、従来型の価値観が変化を求められており、ビジネスにおける意思決定も急激な変化に合わせた柔軟性と即時性がより一層、必要になっている。だからこそ、and factoryで経験した書籍やメディア情報には出てこないリアルなハードシングスをもとにアドバイスすることは価値がある、と2人は考える。また、水谷が経営管理やファイナンス、梅谷がHRや組織設計を行ってきており、会社経営において重要なコーポレート機能のほぼ全てを作り上げられることが強みだという。

「強いものが生き残るのではなく、変化に適応したものが生き残る世の中。必要なことはいかに自分たちと同じ考えを持ち、将来の可能性に賭けてみたいと思う人たちと手を携えてチームを作れるかどうかだと思います。価値観を共有できるメンバーの集合体=チームの円を大きくし、どんな変化にも対応できる多様性と柔軟性を身につけ、私たち自身も進化していくところに、Beyond Xの目指す姿があります」(水谷)

すでにBeyond Xは、HRサービスを展開するthreeを買収・子会社化のほか、デジタルコンテンツ領域を中心とした芸能人やインフルエンサーのブランディング支援事業を展開するemy productsを共同設立。さらには、副業支援サービス事業を展開するドゥーファに出資するなど、いくつかのプロジェクトが走り出している。

「今いる場所に安住するのではなく、これまでとは違った挑戦の仕方で、これまで以上のスピードでまだ見ぬ未来を切り開いていきたいと思います。想像できる未来を超えるために、また、変化し続ける世界に対して、自分たちが適合し姿を変えていくために『30年、50年続く会社』を目指していきたいと思います」(梅谷)

文=初見真奈 編集=新國翔大 写真=小田駿一

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