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(左)Beyond Xの梅谷雄紀 (右)Beyond Xの水谷亮

設立4年で東証マザーズに上場──漫画アプリやIoTを活用したスマートホステルなど多角的に事業を展開し、異例のスピードで成長を遂げていった企業が「and factory(アンドファクトリー)」だ。

同社のボードメンバーとして上場に導いた元役員の水谷亮と梅谷雄紀が、新たな取り組みを始めている。彼らは新規事業創出および起業家との共同創業や経営者の可能性に重点を置いた投資を担うスタートアップスタジオ「Beyond X」を2019年12月に設立した。

具体的には、事業ビジョンを持つ起業家とBeyond Xのノウハウ、外部のプロフェッショナルの専門知識を融合させた共同創業・新規事業開発、経営者の可能性と事業の将来性および当社メンバーが保有する強みとの親和性に重点を置くスタートアップ投資を行うという。

なぜ、2人はスタートアップスタジオの設立を決めたのか──その背景にあったのは、前職での急成長の先にある“思わぬ課題”にあった。

大学卒業以来の再会を経て、and factoryを設立


水谷と梅谷が出会ったのは大学時代のこと。それぞれ大学は異なるが、在学中に水谷が大手IT企業の学生向けポータルサイトの立ち上げに参画したことがきっかけで、梅谷と出会う。

当時、“学生起業”が一種のブームになっており、在学中に起業する人も増えてきていたが、2人は「まだ経験不足」だと考え、「いずれは自分たちで何かをやりたい」という思いは抱えつつも、別々の道を歩むことになる。

水谷は、ライブドアによるニッポン放送買収提案などの「金融が世界を動かす」ダイナミズムに魅せられ、ファイナンスの世界を志した。2007年に新卒で大和証券SMBC(現・大和証券)に入社。一方の梅谷は、起業に必要なものは「人・モノ・金・情報」だと分析し、人材領域を学ぶために大学卒業後、新卒でインテリジェンス(現・パーソルキャリア)に入社し、その後はインテリジェンス創業者が設立した不動産投資会社のアート・クラフト・サイエンスで不動産投資と人事責任者として不動産投資業務と採用/組織風土形成に従事した。

そんな2人が再び出会ったのは、2014年。Facebookを通じて、学生向けポータルサイトの立ち上げに参画していたメンバーに「最近何してるの? 今度飲みにいこうよ」とメッセージを送り、大学卒業以来の再会を果たすことになる。

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「本当に何気なく連絡をとってみて。それで実際に当時のメンバーで集まって飲んだら、みんな全然違うことをしていたんです。彼らと話をする中で、これだけバックグラウンドが異なるメンバーが一緒になってやれば必ずうまくいく、と思いました」(水谷)

この再会を機に、水谷と梅谷は学生時代から心に秘めていた起業への思いを形にすべく、and factoryの設立に参画することになった。

文=初見真奈 編集=新國翔大 写真=小田駿一

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