ランボルギーニがeスポーツに進出、仮想レース大会を開催

Photo by Sjoerd van der Wal/Getty Images

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自動車メーカーのランボルギーニが世界的なeスポーツ大会の「リアルレーシング」に参加すると発表した。リアルレーシングはデジタル空間で行われるレースで、プレイヤーは仮想空間でランボルギーニの運転を楽しむことになる。

モータースポーツ分野では近年、レーシングシミュレーター(SIM)のソフトやデバイスが急速に進化し、 本物に近いSIMレースが可能となっている。今回のリアルレーシングはPCゲームの「Assetto Corsa Competizione」内で実施されるもので、ランボルギーニは現在、参加者を公募中だ。

5月29日に始まった予選大会は5週にわたり開催され、上位に入った参加者らは9月18日に開催されるライブファイナルに招待される。

ランボルギーニ会長兼CEOのステファノ・ドメニカリは「eスポーツが若い世代の関心を高める中で、SIMレースは急速な発展を遂げている」と声明で述べた。

「私自身もSIMレースのファンであり、今回の取り組みを通じランボルギーニの魅力を新たな顧客に提案していきたい。eスポーツの進化により、バーチャル空間でトップドライバーと一般の人々が運転の技を競い合うことが可能になった」と彼は続けた。

「ランボルギーニは若いブランドであり、だからこそ我々はeスポーツ分野への投資に注力し、初めてSIMレースに参加することにした。当社の狙いは高級スポーツカーのファンを新たなプラットフォームに導き、ブランドとのエンゲージメントを仮想空間と現実空間の双方で高めていくことだ」とドメニカリは続けた。

ポールポジションを獲得した3人のプレイヤーらは、イタリアで3日間に渡り開催されるエクスペリエンスに招待される。そこではランボルギーニの公式ドライバーから直接、トレーニングを受けられ、本物のサーキットでランボルギーニの車両を運転できる。

元F1ドライバーでライブ大会のコメンテーターを務めるデビッド・クルサードは、「近年は多くのレーシングドライバーが、ゲームを練習に活用している。リアルレーシングは実際のレース空間をゲーム内で再現しており、SIMレースで鍛えたドライビングテクニックは、実際のレースでも活かせるものだ。ランボルギーニは、ゲームのプレイヤーにリアルな車を運転させようとしている」と述べた。

編集=上田裕資

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