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イノベーション・エコシステムの内側

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新型コロナウイルスのパンデミックにより、ヘルスケア業界への関心が高まっている。この状況下で、長年シリコンバレーで同業界に貢献してきたキープレイヤーたちは、いま何を考えているのだろうか。現在の取り組みや今後の見通しを聞いた。

シリコンバレーを代表する弁護士事務所Wilson Sonsini Goodrich&Rosati(WSGR)のパートナー弁護士Elton Satusky氏は、20年前から同地で働き、2000年のドットコムバブル、2008年のリーマンショック、そして今回のコロナショックと、3度の不況を目にしてきた。

「過去2回の不況を振り返ると、景気後退期でも優れた企業は生まれ、強い企業は生き残ることがわかる。今回の危機でも、ユーザー数の多いSaaS(Software as a Service)を提供しているシリコンバレー企業は成長を続けている」

Satusky氏の元には、未発表の新型コロナに関する治療法、ワクチン、テスト、その他のイノベーション開発をしている企業の情報が集まり、そのサポートに力を入れているそうだ。

あれもこれもオンラインで


世界トップクラスの企業を数多くクライアントに持つシリコンバレー銀行では、新しい取り組みを始めた。マネージングディレクターであり、Global Gateway Teamとして、同行の支店がないラテンアメリカ、オセアニア、中近東、インドなどのエリアでスタートアップ発掘に取り組むPriya Rajan氏は次のように語る。

「シリコンバレー銀行は、クライアントの成功の可能性を高めることを使命として、スタートアップが多国籍企業へと成長するのに必要なあらゆるサービスを提供してきた。現在は、コロナ禍から人々を救うソリューション開発を行う企業の支援も行っている。

また新しい取り組みとして、ウェビナーを開始した。イベントを通して、シリコンバレーのトップVCやスタートアップCEOはもちろん、世界中のビジネスパートナーとともに、グローバルに考えを共有し、学習し、成長する機会を提供している」

米国を代表するB2Bスタートアップ向けアクセラレーターのAlchemist Acceleratorも、効果的にオンラインを活用している。

Alchemist Acceleratorによって採択されたスタートアップは、独自のオンラインプラットフォームを通して、世界中の約4600名のメンター、約80名の成功者、約1500人のエンジェル投資家、約7430人のVC、約700社の大企業などと自由に連絡が取れ、6カ月間のプログラムを受講した。

文=森若 幸次郎 / John Kojiro Moriwaka

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