ヴェニスで最も古い地域のひとつであるサンポーロ地区で16世紀に建てられたパラッツォ・パパドポリをそのままに使用している点も、他のアマンとは趣を異にするところ。このパラッツォ(宮殿)は19世紀初めにネオ・ルネサンス建築とロココ建築の一人者であるミケランジェロ・グッゲンハイムによって内装を変更されており、その美しい装飾はヴェニスの重要文化財として大いに評価されている。
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天井の見事なフレスコ画はチェーザレ・ロッタによるもの
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アマンヴェニスのダイニングは宿泊客でなくても利用可能。シルクが壁に張られた重厚なイエローダイニングルームで、スターシェフであるダヴィデ・オルダーニ氏による本場ヴェニス料理はいかが。
その壮麗なデコレ―ションもさることながら、このアマン ヴェニスを最も特徴的にしているのはグランカナルに面した庭であろう。アドリア海の小さな島々を橋でつないだヴェニスでは、庭のような開けた土地をキープすることは大変に稀少であり、運河に面した庭園を持つホテルはヴェニスでも数えるほどだとか。ヴェニスと京都という、古都に佇むアマンがともに「庭」を特徴としているのは興味深い一致だといえるだろう。
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運河を見渡すカナルガーデンでは、アンティパストとプロセッコ……なんて優雅なアぺロタイムを楽しみたい
いまも建物所有者の貴族が同じパラッツオに居を構えているため、アマン ヴェニスには客室が24室しかないのも、ここに滞在するゲストの鼻を大いに高くするポイント。かのジョージ・クルーニーがウエディングパーティを開いたのもここアマン ヴェニスだと付記しておく。
アマンヴェニス
www.aman.com/ja-jp/resorts/aman-venice
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上層階の客室フロアからガーデンとグランカナルを望む