フェイスブックがトランプの「脅し」投稿を野放しにする理由

フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグ(Photo by Drew Angerer/Getty Images)


「トランプに迎合」と民主党は批判


ツイッターCEOのジャック・ドーシーは、これに反発し「我々は真実の裁定者になろうとしているのではない。当社の狙いは、対立する意見を紹介し、人々が自分自身で判断することを促すことにある」と述べた。

民主党のナンシー・ペロシ下院議長はザッカーバーグの発言を受け、MSNBCのインタビューで、「彼らは政府から2つのものを欲しがっている。無規制と無税だ。だから彼らは常に、トランプ政権に迎合している。ザッカーバーグの発言はみっともない」と述べた。

トランプはザッカーバーグの発言をツイッターでシェアしていた。

新型コロナウイルスのパンデミックに続き、ミネアポリスの暴動が全米に拡大する中で、トランプはソーシャルメディア企業への規制強化を打ち出している。

5月25日、ミネソタ州ミネアポリスで武器を持たない黒人男性ジョージ・フロイドを取り押さえた白人警官のデレック・チョーヴィンは「息ができない」と悲鳴をあげるフロイドを、膝で9分近く押さえつけ、死亡させた。その動画がソーシャルメディアで拡散した結果、抗議活動が発生し28日には警察署が放火された。

現場にいた他の警官3人は免職され、チョーヴィンは29日の逮捕後に第3級殺人罪で起訴された。

編集=上田裕資

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