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カイリー・ジェンナー(Getty Images)

カイリー・ジェンナー(22)は今年、自身が手掛ける化粧品企業の株式の半分を業界大手コティに売却した。売却額はセレブリティによる事業売却としては過去最大級となったが、その後公開された関連書類からは、ジェンナー家が長年にわたり、カイリーの事業の規模と収益を粉飾していたことが明らかになった。

フォーブスはこの新事実に基づき、カイリーがもはやビリオネア(資産総額10億ドル以上の富豪)ではなくなったと断定した。

カイリーは今年1月、コティに「カイリー・コスメティクス」の株式51%を売却。当時、同社の企業価値は12億ドル(約1300億円)とされていたことから、カイリーが少なくともこの時点でビリオネアであったことは間違いないとみられる。

だがコティが上場企業としてその後公開した書類からは、ジェンナー家が長年にわたり、フォーブスを含むメディア各社に対し、カイリーの事業の成功度について虚偽の情報を提供し続けていたことが明らかになった。


(左から)母でマネージャーのクリス・ジェンナー、姉のケンダル・ジェンナー、カイリー・ジェンナー、姉のキム・カーダシアン(Getty Images)

ジェンナー家の広報は2016年、フォーブスに対し、カイリーが事業立ち上げから1年半で4億ドル(約430億円)を売り上げ、個人収入は2億5000万ドル(約270億円)に上ると説明。その証拠として、カイリー・コスメティクスが1年間で3億ドルを売り上げたと記載した納税申告書を提供した。だがこの数字に疑念を抱いたフォーブスは、アナリストや業界関係者らへの取材に基づき、カイリーの年収をより妥当な額である4100万ドル(約44億円)と推定した。

ジェンナー家の広報はこの推定額に不満を表明。その数カ月後、「ファッション界のバイブル」とされる業界誌WWDは、ジェンナー家がフォーブスに提供したものと同じ数字を使い、カイリー・コスメティクスが1年半で4億ドル以上を売り上げたと報じた。これはピープルやフォーチュンといった著名雑誌や経済専門局CNBCによって取り上げられ、当初は懐疑的だった業界のカイリーに対する評価は徐々に変化していった。

フォーブスは2018年、業界筋の見解や16年の納税申告書によって裏付けされたカイリーの成功に基づき、カイリー・コスメティクスの年間売上高を3億6000万ドル(約390億円)、カイリーの個人資産額を9億ドル(約970億円)と推定。翌19年には、カイリーを史上最年少のセルフメイド(たたき上げ)ビリオネアとして認定した

翻訳・編集=遠藤宗生

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