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Photo by Jan Kaluza on Unsplash

2020年第1四半期の欧州では、乗用車全体の新規登録台数は前年同期比で25.6%減少したものの、2020年1月におけるバッテリー式電気自動車(BEV)の新規登録台数はほぼ倍増した。ただし、欧州代替燃料観測機関(EAFO)のデータは、新規登録台数全体に対して電気自動車の占める割合はいまだ4%にとどまっていることを示している。

EAFOは、代替燃料(電気、水素、LPG=液化石油ガス、LNG=液化天然ガス、CNG=圧縮天然ガス、バイオ燃料)に関係するすべての車両タイプとインフラのデータを収集している機関だ。そうした代替燃料を使用した自動車の新規登録台数が全体に占める割合は、2019年には5.4%だった。そして2020年第1四半期には、BEVだけを見ても、新規登録台数の上昇率が100%を超えたとEAFOは指摘している。

その一因となったのが、現在も続く新型コロナウイルス危機だ。

具体的に言うと、ウイルスの感染拡大とロックダウン(都市封鎖)が原因で、欧州全体の3月の自動車売上は、昨年比で55%減少した。しかし電気自動車に目を向けると、ディーゼル車やガソリン車の売上と比べて、減少率は相対的に小さくなっている。それどころか、2020年第1四半期における電気自動車の売上は過去最高に達した。

EAFOのクリーンモビリティ専門家フロリス・ジュズマ(Floris Jousma)は、「2020年第1四半期に新規登録されたBEVのほとんどは、パンデミック前に注文された車両だ」と指摘する。

いまではBEVの車種が増え、価格は下がりつつある。新車のラインアップもさまざまで、電気自動車を使う生活が可能だと納得している人も以前より多い。その上、ドイツやフランス、英国やイタリアなどの巨大市場を抱える国では、消費者の関心を引く補助金制度が次々と導入されている。

「加えて、一般道を走る電気自動車が増えたことが、消費者の考え方や姿勢に影響を与えている」とジュズマは続ける。「私たちの研究から、友人や家族、隣人などの知り合いが電気自動車を購入すると、次に自分が車を買うときは電気自動車を選んでもいいと考えるようになる傾向があることが明らかになった」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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