シュランは狩猟ニュースサイトに対し、猫は生物多様性を破壊しており、フランス国内で飼われている猫は多過ぎると指摘。「猫は非常に捕食性の高い動物だ。(…)猫は猟師よりもはるかに多くの動物を殺す。ハツカネズミや、時にはラットや小さなウサギ、ヤマウズラ3羽、バンを家に持ち帰ってくる」と述べ、「終わりがない。これが猫の問題だ」と訴えた。
この提案に愛猫家らは反発しており、7万3000人以上がウィリー・シュランから猫を守るための署名活動に参加。これを受け、シュランの広報担当者は、FNCは猫を人道的に捕獲し、保護施設に引き渡すべきだと考えていると説明した。
仏BFMテレビによると、猫が生物多様性にもたらす影響の削減が呼び掛けられたのはこれが初めてではない。鳥類保護連盟(LPO)は本来であればFNCと対立する立場にあるが、2017年には猫から小動物を守るよう訴えていた。
LPOは、同年に保護した動物の11%以上が猫に襲われけがをしており、うち84%は鳥で、16%は哺乳類または爬虫(はちゅう)類だったと主張。飼い主に対し、野良猫の数を減らすために猫の去勢・避妊を行ったり、飼い猫が狩りをしなくなるようバラエティーに富んだ食事を与え、庭をフェンスなどで囲んだりするよう呼び掛けた。