世界の航空会社が徐々に運航再開。今夏は旅行に行けるのか

国内外の航空便が一部運行を再開している。今後の予定は? (Photo by Unsplash)


フィンエアー(5/19現在)


フィンエアーのインスタグラムでは、スタッフによる自粛期間をポジティブに過ごせるようなコンテンツが配信されている。

フィンランドでは感染者数、死亡者数ともにかなり少なく、他の北欧諸国の対応と併せて感染拡大抑止に何が効果的だったのか注目が集まっている。フィンエアーでは4月から欧州への就航便を多数運航している。7月1日からはフィンエアーにとって重要なアジアを中心に長距離運航を、段階を踏んで徐々に再開する。東京、名古屋、大阪、北京、香港、上海、シンガポール、ソウル、バンコクなどのアジアを含む長距離路線を、本数を減らして運航再開する予定だ。

エミレーツ航空(5/18現在)


エミレーツでは、ドバイ国際空港を利用する全ての希望者に、衛生キットを配布する旨を公開している

アラブ首長国連邦の都市ドバイでは一時、24時間の外出制限が2週間設けられ、買い出しも1世帯1人のみ、手袋の着用が求められるなど厳しいものだった。現在も夜間から早朝にかけて罰則を伴う外出制限が設けられている。エミレーツ航空では、北米ではシカゴ、トロント、ヨーロッパ5都市、オセアニア地域ではシドニーとメルボルンへの6月末までの運航予定を発表している。

以上が、各航空会社の今後の運航情報だ。緊急事態宣言の全国的解除が5月25日に決定されてから、JALやHISなど観光に関連する業種の株価が翌日の取引で上昇した。JALでは前日比11%の上昇であり、2016年2月の以来の上昇率だったという。宣言解除に伴い、政府が発表した「Go To Travel キャンペーン」と題して、国内旅行代金の半額を補助するクーポンを7月下旬以降発行するとの施策に反応した結果だとみられる。今夏は、まずは国内旅行から再開することになりそうだ。

世界中のあらゆる業界が未曾有の危機に晒されているいま、経済の復興がいち早く進むことを願う。そしてまた安全に旅行できる日を待ちたい。

文=河村優

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