「店は大切なコミュニケーションの場であり、五感を刺激する場でもありますから。僕も、服や雑貨に関しては近所の店にまめに足を運ぶようにしています。そこでのスタッフのみなさんとの会話も楽しみなんですよね」
岡田哲哉◎1959年生まれ、広島県出身。大学卒業後、銀行へ就職したあと、眼鏡業界へ転身。1998年、渋谷に「グローブスペックス」をオープン。2017年と2018年にイタリアの「MIDO」展で2年連続「BESTORE AWARD」を受賞し、世界一の眼鏡店に選ばれる。6月には京都に新店をオープンする予定。
聞くところによると、買い物はかなり慎重らしい。
「仕事で買い付ける商品もそうですが、ブランドの背景をしっかり理解して買うようにしているので、店で信頼できるスタッフとお話ししてからが基本です。オンラインショッピングですか? 数えるほどしか経験ないです(笑)」
そんな岡田さんが先日、オンラインショッピングで大満足したアイテムがあるという。まずはスニーカーから。
リピート買い10回の超お気に入りスニーカー
岡田さんがこの数年愛用している、ニューヨーク発のフットウェア・ブランドがある。
「ファイト(FEIT)のスニーカーとの出合いは、今から6~7年前のニューヨークへの出張でした。オーストラリア出身のデザイナー兄弟が手掛けているそうですが、完全なハンドメイトによる丁寧なモノづくりに共感を覚えました」
最近手に入れたファイトのスニーカー。無駄な装飾は一切排除したデザインが上品だ。
革靴とスニーカーの中間を地で行くスタイルは、海外での評判がすこぶる高い。
「スニーカーの快適さに慣れてしまってレザーソールの靴をめっきり履かなくなりましたが、スニーカーが相応しくない場所もあるじゃないですか。そんなときでもファイトなら安心。どのモデルも本当に品がありますから。僕にとってこんなに都合のいい靴はないんですよね」
今では、10足程をリピート買いするほどの熱烈的なファンになってしまった。
「これまでは海外に行くたびに買い足していたんですが、リピートするモデルであれば、ブランド直営の海外ECサイトからも買ってますね。今日履いているのがそれ(約6万4200円)です。履いたときの感覚はわかっているので、見た目が気に入ればすぐ買えます」