Mother Henはフォロワーに対し、「我々は残酷さをもって人々を支配するのではなく、他者に優しくすることで輝く」と述べて、平和のメッセージを投稿し続けている。
Mother Henは、自身がTikTokで初めてのカルト創設者だと主張している。彼女はチャーリー・ダメリオやアディスン・レイと同じく多くのファンを持つソーシャルメディア・インフルエンサーだが、フォロワーとのコミュニケーションの仕方は他に類を見ないものだ。また、熱狂的なフォロワーらが全員Mother Henの写真をプロフィール画像に用いている点も特徴的だ。
「インフルエンサーたちは、コミュニティを形成してマネタイズする方法を模索している。クリエイターやインフルエンサーにとって、最も重要なことはマネタイズだ。Z世代はコミュニティの一員になることを渇望しているため、引き込みやすい」と、企業とZ世代をつなぐマーケティング企業「ZebraIQ」 の共同創業者であるTiffany Zhongは指摘する。
現在23歳のZhongはカリフォルニア大学バークレー校をドロップアウトしてZebraIQを設立し、2020年のフォーブスの「30アンダー30」のマーケティング部門に選出された。
Mother Henにコメントを求めたが、回答を得ることはできなかった。彼女はもともと人気のコメディ動画ブログを投稿していたが、5月6日にフォロワーに対してカルトの名称を募り、集まったアイデアの中から「Stepchickens」を選んだという。
Mother Henは大麻入り食品を食べたことや、自身に似たセレブの話題、自身の交際状況などに関する動画を投稿している。彼女は“他人に危害を与えてはならない”というメッセージを発信する一方で、他のインフルエンサーの動画に大量のネガティブメッセージを投稿するようフォロワーに要請したこともある。