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コロナ禍の「STAY HOME」の影響で、「家族で食事する機会が増えた」というご家庭は多いでしょう。長く一緒に過ごすことで、それまで知らなかった子供の好き嫌いなどに気付いたパパも少なくないと思います。

ママたちは普段から食事や栄養バランスに高い関心を持ち、子供にしっかり栄養を摂らせるにはどうすればいいか、さまざまな努力をされているものです。それに対して「食事で摂れない栄養素はサプリメントで補えば……」なんて思っていませんか?

大人によるサプリメントの常用が一般化しているアメリカでは、約30~50%の子供がサプリメントを利用しているとの報告もあります。

ここ日本でもアメリカと同様に、子供の安易なサプリメントの利用が拡大することが懸念されています。そもそも子供にサプリメントやプロテインって必要なのでしょうか?

「子供たちに栄養が足りてない」という思い込み


ここ数年で“サプリメント”と呼ばれる食品がコンビニにも並ぶようになりました。また、体づくりのためにプロテインを摂取する習慣は、ボディビルダーに限らず、シェイプアップを目的とする女性にまで普及してきています。

日本ではサプリメントという言葉に明確な定義はないようですが、本稿では通常の食品とは異なる形態であるカプセルや錠剤、顆粒などのものをサプリメントと呼ぶことにします。

情報化社会の中で生活していると、私たちの意志とは関係なくさまざまな情報が耳に入ってきます。特に子供の成長や食生活については多くの親が関心を持つトピックであり、その分、疑問符がつくような情報が非常に多く混じっているのも事実です。

サプリメントやプロテインといった“補助食品”と呼ばれるものに関する情報も同様で、テレビやインターネットのほかに、友人・知人からの口コミなどからも情報を入手し、食品メーカーや製薬会社が発信している公的な情報や、医師・薬剤師の意見を参考にしていない傾向が強いと言われています。

現代の日本の子供たちは、食事に偏りが多いと耳にすることがありますが、国が行っている栄養調査報告によれば、早急に対策が必要なほどの栄養素不足は見られないようです。

しかし、子供を持つ親の間では「成長期で運動量が多いから……」「野菜類の摂取が満足にできないから……」などという理由で、さまざまな栄養素を補充するサプリメント等、補助食品への関心が高まっているようです。

ところが、「成長期は運動量が多い分たくさん食べる必要がある」「最近の子供は野菜の摂取量が少ない」といった理由の根拠を断定する科学的なデータはほとんどなく、単なるイメージに過ぎないことがかなり多い、というのが実情です。

よく耳にするビタミンやミネラルなども、「摂取しないで欠乏してしまうとこんな症状が出ますよ」という科学的データは出されていますが、「どれくらいの量をとれば、どれくらいの効果がある」という科学的な根拠は、はっきりしていません。

市場に出回っているサプリメントの中には、安全性や有効性がはっきりしていない成分を含むものもあります。また、パッケージ等に表示されている科学的なデータは、成人を対象に得られたデータであることがほとんど。子供を対象にしたデータは極めて少ないのが現状です。

文=桜井智野風

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