将来の夢はユーチューバー 「注意の経済」が生んだ幻想

Getty Images


TikTokのファンだと言う人は、自分が誰のためにコンテンツを作り、誰の利益のために働いているのかさえ分かっていれば、好きなようにすればよい。TikTokにはさまざまな倫理的問題が指摘されているが、そんなことはその耳に入らないだろう。

あなたが創造性を満たすため、あるいは有名人になるためにコンテンツを投稿していて、中国企業のために無償で働いても構わないのであれば、問題ない。しかし、それを通じていつの日か大金を稼ごうと思っているなら、世界に貢献しながら金稼ぎをできる方法はたくさんある。

将来はユーチューバーになって生計を立て、好きなビデオゲームでばか騒ぎをして大金を得たいと夢見たことがある人は、そうした稚拙な考えは捨てるべきだ。子どもの抜けた歯を金に換えてくれる「歯の妖精」はいないのだ。

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事