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CRAZY 代表取締役社長 森山和彦(写真=小澤彩聖)

取材は、オンラインで行われた。オンライン取材はこの状況下になってからすでに何度か経験しているが、名刺交換や握手もできなければ、インタビュー中には目線も合わないのは未だに違和感を覚える。それでも、なぜか彼の言葉には直接心に語りかけてくるような声色と熱量があった。

「人生は素晴らしい。人生は素晴らしいんです」

インタビュー中、彼は何度もそう繰り返した。彼とは、オーダーメイドウェディング「CRAZY WEDDING」を手がけるCRAZY代表取締役社長の森山和彦だ。

CRAZYにとって、激動の数カ月だった。今年3月末、CRAZYの共同創業者であり、社内外ともに会社の顔として活躍してきた山川咲が独立。当時行なった山川への取材では、「自分勝手に辞めると思われないか不安でした。自分がいなくなることで、この場所を壊してしまうんじゃないか。そんな自身に対するプレッシャーもあった」と、苦悩の末の決断だったことを話してくれた。

会社として大きな転換期でもあった山川の独立とほぼ同時期、追い打ちをかけるかのようにCOVID-19(新型コロナウイルス)の感染拡大が起こる。会社経営にもたらした影響は限りなく大きかった。4月は安全を考慮し、ユーザーと協議のうえすべての婚礼を延期。売上は当然落ち込んだ。

今後、会社や事業をどうしていけばいいのか。苦悩を抱えながら難しい決断を迫られる状況が続くなかでも、彼はひたすら続ける。人生は素晴らしい、と。

5月20日、同社より新たにサービスがリリースされた。「いつでも、どこでも、誰でもできるオンライン結婚式サービス」をテーマとした、「Congrats」である。打ち合わせは無し、費用も無し、もちろん移動する必要も無い。インターネット環境さえあれば、オンラインで結婚式を執り行えるサービスだ。

オフラインの結婚式がだめなら、オンラインに勝機を見出そう。筆者はインタビュー前、そんな意図から考案されリリースされたサービスだと思った。しかし、そう短絡的な話ではなかった。第二創業期ともいえるCRAZYの社運を賭けた一大プロジェクトであり、そこには確固たる信念と人生を心から楽しもうとする森山の姿勢があった。

「絶対におもしろい」そんな自信と情熱を


──新サービス『Congrats』のリリース、おめでとうございます! Congrats!

早速使ってくださった(笑)。ありがとうございます!

──このサービスを立ち上げるにあたって、どれほどの期間を経たのでしょうか?

とにかく短かったです。構想が浮かんだのは約1カ月前。まっさらな状態のなか、ブレストから始まりました。何もかもが手探りで、メンバーも僕の熱量の上昇と一緒に、あれよあれよという間にリリース日を迎えましたね。共同創業者の山川が会社を離れるタイミングで、自分がやりたいことを思い切りやってみよう、と。

文=三浦 希

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