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──オンライン上でもリアルなライブと限りなく近い体験ができるということですね。

そう考えています。昨年『fanicon』内で最も大きなコミュ二ティである『Little Parade』がライブ配信をした際に、改めてファンの熱量に驚かされました。もちろん、リアルなイベントと「全く同じ」ではないかもしれませんが、ライブに込められているアーティストやファンの想いは同じであることを再確認しました。

特に限定的なコミュニティである『fanicon』の中で行われるライブは、「同じ熱量を持った者同士が集まる」という『fanicon』の最大の魅力が反映されているので、リアルなライブ会場に渦巻く熱気は体感してもらえると思います。



ピンチは、新たな常識を生むチャンス。


──話は変わりますが、『fanistream』はウィズコロナ型のサービスですよね。アフターコロナにおけるイベント事業は、どのように進めていくべきだとお考えでしょうか。

リアルのイベントとオンライン上のイベントを両立していけたらいいですね。今までは、チケットが取れなかったらライブに参加できないことが当たり前でした。しかしこの状況下で、ライブ配信でもライブの楽しさを届けられることを実感できたらどうでしょうか。「ライブハウスには1500人しか入れないけれど、ライブ配信の視聴チケットは5000枚販売しましょう」となるかもしれませんよね。

誰しも前例がないことへの挑戦には抵抗があると思います。しかし、私は『fanistream』で関わったライブハウスのスタッフさんが「こんなこともできるんだね」と喜んでいる姿を見てきたので、たとえ時間はかかっても、変化は起こせると確信しています。これから少しずつ、ライブ配信の魅力を皆さんに届けていきたいです。

──成功体験を積み重ねていくということですね。そのために、今後『fanistream』を含め、ライブ配信サービスはどのような改善が必要だとお考えですか?

現在『fanistream』でライブ配信をする際、私たちはリモートでサポートしています。事前にマニュアルを共有してはいますが、それでも現場にいる方々が自分達だけで準備を進めるにあたり難しい部分も多いようです。今後は、より簡単に配信できる仕組みが必要だと考えています。また、「コールアンドレスポンス」をはじめとする「リアルのライブと変わらない体験」も、テクノロジーの力を使いながらより深く追求していきたいです。

もちろん、ライブ配信サービスが完全に定着するまでには時間がかかると思っています。しかし“「できっこない」に挑み続ける”を企業理念に掲げるTHECOOだからこそ、新しい「当たり前」をつくりたいです。その意味では、今のピンチは新たな変化を生み出すチャンス。「変わらざるを得ない状況」だからこそ、ライブ事業の新たな形を作っていきたいです。

文=倉益璃子

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