女子選手で年収トップの大坂なおみ、自宅待機中に目指すこととは

Photo by Mustafa Yalcin/Anadolu Agency/Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の影響を受け、自宅待機を続けている大坂なおみはいま、尊敬するバスケットボール選手の故コービー・ブライアントからのアドバイスを胸に、さまざまなことに思いを巡らせている。

フォーブスは先ごろ、大坂が昨年女性アスリートの年収でトップとなったことを発表したばかり。その大坂とスポンサー契約を結ぶ企業は、彼女が2018年に全米オープン、翌19年に全豪オープンで優勝して以来、十数社に増えている。

彼女にとって、スポンサー契約を結ぶボディアーマー、ナイキ、ヨネックス、日産、シチズン、日清などのブランドは、単なる「スポンサー」ではなく、互いに支え合う「パートナー」だ。特にボディアーマーは株主でもあることから、なおさらそうした思いを持っているという。

大坂がボディアーマーと契約したいと考えた理由の一つは、同社の初期の投資家であるブライアントとの関係にある。今年2月にロサンゼルスのステープルズ・センターで行われたブライアントの追悼式に出席した大坂は、ボディアーマーの創業者で会長のマイク・リポールとランチを取った。そのとき、同社との関係が「友情と尊敬、そして製品に対する信頼に基づくもの」であることを、再認識したという。

ボディアーマーが先ごろ始めた新たなキャンペーンのテーマは、「あなたを向上させられるのは、あなただけ」。テニス選手として闘う大坂は、このコンセプトに心から共感できるという。現在の状態がいつまで続くか分からないなかで、大坂はトレーナーたちと毎日連絡を取り合いながら、練習を続けている。

「燃え尽きないことを、大きな目標として掲げています…コートに戻ることができる日を楽しみにしていますが、戻れるのは、それが安全になってからです」

「いつまで、という明確な日程がないことが、精神的に厳しいものであることは間違いありません。私たちアスリートはケガや中止、その他の障害に慣れていますが、これはまったくレベルの違う話。私たち全員にとって、まったく新しいことです」

ただ、次に出る試合には、「感じるプレッシャーは、自分でかけているにすぎないもの」だと分かって臨むことができそうだという。

「プレッシャーにどう対処するかについては、コービーから本当に多くのことを学びました」
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編集=木内涼子

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