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Photo by RJ Sangosti/MediaNews Group/The Denver Post via Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミックにより、人々の暮らしや経済に変化が訪れたことに疑いは無い。米国の各州は現在、経済再開に向けた動きを進めているが、旅行業界はとりわけ深刻なダメージに襲われた。

しかし、パンデミック後初の3連休となった5月25日のメモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)の週末は、都市に暮らす多くの人々が近場の観光地に出かけた模様だ。

調査企業AirDNAのデータによると、大都市からドライブ可能なエリアにあるエアビーアンドビーの物件の予約率は、3週間前との比較で2倍に伸びたという。AirDNAは、ホームアウェイ傘下のVrBO(バーボ)とエアビーアンドビーの物件の予約動向を分析している。

エアビーアンドビーで予約が急増したスポットとしては、南カリフォルニアのビッグベアレイクやサウスカロライナ州のマートルビーチ、テキサス州のガルベストンなどがあげられる。「これらの観光地はいずれも、大都市から車で向かえる距離にある」とAirDNAのCEOは述べた。

予約の多くは3連休の直前の数日間に申し込まれたものだった。「現状では夏の後半の予約はほとんど入っていない。人々はまだ、ずっと先の旅を計画できる気分ではないのだ。しかし、今週末の予定なら決められるという人々は多い」と同CEOは続けた。

これと同じ傾向を、エアビーアンドビーも把握しているようだ。同社のCEOのブライアン・チェスキーは5月15日の声明で、現状の予約の6割が1週間以内に申し込まれたものだと述べていた。この比率は、パンデミックの発生以前は3分の1程度だったという。

旅行業界の売上はパンデミックを受けて急落した。AirDNAによるとエアビーアンドビーの3月の売上は前年同期比で25%減で、4月は52%のマイナスだったという。2019年4月のエアビーアンドビーの売上(ホストとエアビーアンドビーに支払われた金額)は36億ドル(約3900億円)だったという。しかし、この金額は今年4月には17億4000万ドルまで減少していた。

メモリアルデーの連休の売上回復は、ホストたちにとっては嬉しい報せに違いない。しかし、エアビーアンドビーはホストらに対し感染拡大の防止策を支援するために、短期の宿泊より長期の宿泊に力を入れるよう呼びかけていた。同社はパンデミック以降に4週間から6週間の長期のレンタルが、30%増加したと述べていた。

しかし、米国の国内旅行市場が回復に向かっていることは確かなようだ。「データから見えてくるのは、旅行需要が徐々にではあるが増加している事だ。ニューヨークやサンフランシスコに暮らす人々は、1ベッドルームのアパートを飛び出し、郊外で数日間を過ごしたいと考えている」とAirDNAのCEOは述べた。

編集=上田裕資

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