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欧州への大きな打撃


彼らの分析は、欧州の成長率が、米国よりも大きな打撃を受けると示した。これには、欧州市場の落ち込みが大きく影響している。

ただし両地域とも、今後2年のうちには成長率が底を打ち、その後は、落ち込んだレベルから回復に転じると推定されている。中期的にみた欧州の回復は、新型コロナウイルスによる損害が大きいぶん、相対的に強いものになるだろう。

分析の限界


もちろん、著者たち自身が指摘するように、金融市場を読み取るプロセスは複雑であり、論文は予備的なものでしかない。例えば、将来の見通しを市場が合理的に評価していることが暗黙の前提になっているが、人々の感情が入り込めば、この前提は必ずしも成り立たない。

また、時系列的な相関関係を見出すのは必ずしも容易ではない。景気刺激策が金融市場に安心感を与えたという説明は理にかなっているが、トランプ大統領による非常事態宣言が市場の底値の近辺で出されたため、市場がポジティブに受け止めたと考えることもできる(こちらの可能性の方が低そうだが)。

加えて、S&P500の構成を考えると、その配当金や値動きは、必ずしも米国経済全体を表す確実な指標とはいえない。最後に、市場の変動はいまも続いており、ボラティリティが高いことから、新型コロナウイルスの影響に対する市場の評価はまだ固まっていないと言える。この点こそ、もっとも重要といっていいだろう。

翻訳=的場知之/ガリレオ

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