新型コロナで生理が来ないかもしれない理由

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経口避妊薬は最も一般的な避妊手段で、ホルモンに作用する避妊薬を使っている場合は生理が来ない理由はそれかもしれない。避妊リングやインプラント、注射によっても生理サイクルが変わる可能性がある。プロゲステロンのみを使った避妊薬や注射、ミレーナと呼ばれる避妊リングなどを使った避妊によって生理が止まってしまうこともあり得る。

ホルモンを使った避妊を利用していて、新型コロナウイルスのパンデミックのようなストレスの多い時期を経験している場合は特に、生理が遅くなっても心配すべきではない。しかし、生理が来なかった原因としてより深刻なものを排除できれば安心できるだろう。

多嚢胞(のうほう)性卵巣症候群(PCOS)は、体が作る男性ホルモンのアンドロゲンが多くなる病気だ。ホルモンのバランスが取れなくなった結果、卵巣に嚢胞ができ、生理不順になったり生理が完全に止まったりする。他の症状としては体重の増加や頭からの脱毛、過剰に体毛が伸びることなどがある。

生理が来ないもう一つの理由として考えられるのは妊娠だ。妊娠の初期の兆候には他に、吐き気や胸が柔らかくなること、疲労がある。妊娠している可能性が高いと思う場合は、生理が始まるはずの日から1週間後まで待つこと。それよりも早い時期に試験すれば、間違って陰性になってしまいかねない。

新型コロナウイルス感染症のパンデミックとロックダウン(都市封鎖)はストレスが大きく、体はプレッシャーに異なる方法で反応するだろう。生理が来なかったときに早とちりしないようにすることは、生理周期がいつも非常に不安定な場合は特に難しい。

しかし、運動の習慣や避妊、心の健康状態の変化は全て、生理が来ない要因となる可能性がある。PCOSや妊娠の可能性があると思う場合は臨床医に聞いてみるべきだ。

翻訳・編集=出田静

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