働く意欲高く、上昇志向強く、利他的? MERY調査で見えた現代女性の仕事観

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時代の流れから読み解く、注目キーワードの経年変化


仕事に関して気になるキーワードについて調査したところ、以下のような経年変化が見られました(※2019年と2020年の調査を比較)

MERY 女子

昨年に比べ、「フリーランス」や「副業」など、正規雇用以外の働き方を示すキーワードが注目されていることがわかります。また、2019年から2020年にかけて圧倒的な伸び率を見せているキーワードが「リモートワーク」です。新型コロナウイルス感染症に対する緊急事態宣言が発令されたことを受け、2020年4月から多くの企業で在宅勤務が取り入れられたことがきっかけとなり、大きく注目度があがりました。

また「社会貢献」や「成長意欲」というキーワードへの関心も高く、冒頭のアンケートと似たような傾向が見られました。その他に「女性の活躍」なども去年に比べ注目度があがっています。

働き方改革が進み、世の中の価値観が大きく変わっている現代。女性が働くのは当たり前のことになりつつあり、産後に復職できる会社や、介護や育児をしながら働けるような体制を整えている会社も増えました。また、ネットワークの発達で、ECサイトの立ち上げや、クラウドワーカーとしてイラストを描いたりデザインを提供したりと、「好きなことを仕事にできる」機会が増えています。

今回の調査結果では、自分の欲求を満たすことよりも、社会課題の解決を優先する人や、他者を優先する人が多い傾向にあることも特徴的です。基本的にモノや情報が簡単に手に入る世の中で生まれ育ったからこそ、「自分の生活を支えるための仕事」という考え方から、社会的な課題の解決や、誰かのためになる、などを目的に仕事を選んでいる若者が多いといえます。

働き方に多様性や柔軟性が生まれている現代で、若者は「欲がない」「安定志向が強い」「控え目でおとなしい」などと思われがちですが、今回のアンケートでは若者の仕事に対する能動的な姿勢が印象的でした。多くの若者が「自分らしく、誰かのために」を両立させることこそが、人生を充実させるポイントであることに気付いているのかもしれません。

【調査概要】
調査手法:MERY内アプリ調査
<2020年度調査>
2020年4月15日~20日
回答者数:1733

<2019年度調査>
2019年4月22日~28日
回答者数:262

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