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今から35年前。20世紀最大のチャリティーコンサートが開かれた。「1億人の飢餓を救う」をスローガンに「アフリカの難民救済」を目的としたライヴエイド。U2、クイーン、デヴィッド・ボウイなど名だたるアーティストが一同に集結した。

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Getty Images

35年後、人類は新型コロナウイルスという新たな感染症との闘いに直面している。今もなおその前線に立つ人々がいる。

まだ経験したことのない危機に、自分たちにできることはないか。人が集まれない状況で、21世紀型の「つながり」を模索することはできないか。そんな思いから、日本で初めての取り組みとなるイベントが誕生した。

イベントプラットフォームのPeatix JAPANは24時間オンラインチャリティイベント「Hello, New Normal」を開催することを5月22日に発表した。5月29日(金)19時から5月30日(土)19時まで、24のコミュニティが集結して、リレー形式でそれぞれライブ配信を行う。企画で得られた収益はすべて「WHOのための新型コロナウイルス感染症連帯対応基金」に送られる。

イベント中では、トークセッション以外にも普段お寺でフェスを開催している僧侶の友光雅臣が座禅のセッションを行ったり、日替わりの店長によって運営される有楽町のソーシャルバーPORTOがオンラインでその空間を実現したり、夜中の時間帯には時差をいかしてアメリカのスタートアップコミュニティや社会活動を行うライブハウスと中継をつないだりする予定だ。日本だけでなくPeatixのアメリカチームも巻き込んだ、壮大な仕掛けを組んでいる。

企画監修はPeatixを日頃から活用し、国内最大規模の働き方の祭典「Tokyo Work Design Week」などを手がける横石崇だ。

なぜこのようなオンラインイベントを企画したのか。横石とPeatix共同創業者であり、CMOの藤田祐司に話を聞いた。

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横石崇(左)と藤田祐司(右)

横石が今回のイベントのアイデアを思いついたのは3月頭。まだ東京オリンピック・パラリンピックの延期も決定しておらず、先が読めない状態が続いていた頃だ。日本よりも急速に状況が悪化していく国もある中、横石は35年前のライヴエイドのようなチャリティーコンサート構想があった。企画書にはクイーンのフレディー・マーキュリーが観客の前で拳をあげる写真が写っていた。

もともとイベントを通じて知り合った藤田に雑談ベースで話を持ちかけたのは5月頭。Zoom越しに横石のアイデアをシェアした。賛同した藤田はゴールデンウィークが明けるとすぐにキックオフ、実質2週間弱でイベントが立ち上がった。その間、国内外24のコミュニティを集め、協力を仰いだ。

文=井土亜梨沙

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