コロナ後の世界から消える、日常の習慣や食事のスタイル

Photo by Klaus Vedfelt / Getty Images

新型コロナウイルスの感染拡大の再発を防ぎつつ、経済活動を再開させるためには厳格な衛生管理やソーシャルディスタンスの確保が必須となる。その結果、当面の間は、以前は当たり前だった習慣や生活様式が私たちの暮らしから追放されてしまうことになりそうだ。

ここではその事例をいくつか紹介してみたい。

握手やハグ、頬へのキス:ソーシャルディスタンスを確保する上で、避けなければならないのは人間同士の物理的接触だ。CDC(米国疾病予防管理センター)は挨拶の際の両頬へのキスや握手を行わないよう求めている。

オフィスでのスナック菓子の提供やコーヒーマシンの共有:多くの社員が同じボタンを押すコーヒーマシンを経由して、ウイルスが広まる危険がある。パントリーに共有のお菓子を置いておくことや、ランチミーティングの開催も当面の間は避けたほうが良さそうだ。

ビュッフェやカフェテリアでのセルフサービス方式の食事提供:CDCはレストランが営業を再開するにあたり、顧客らが大皿の料理を取り分けるようなセルフサービス方式での食事提供を行わないよう求めている。

試食品の提供:コストコなどの大型店舗や、食品スーパーでおなじみだった試食品の提供は、コロナ後の世界では過去のものになりそうだ。様々な人が行き交う場で試食品をふるまうことでウイルスが拡散する可能性がある。

カフェへのタンブラーの持参:スターバックスやダンキンドーナツは衛生管理を徹底するために、客が持参したタンブラーでのドリンクの提供を停止している。さらに、マグカップやステンレスフォーク/ナイフの使用も一時休止し、使い捨ての紙カップやプラスチックフォーク/ナイフの利用を拡大している。

これらの業種以外にも、ボーリング場やナイトクラブなど特別な配慮が求められる業種は数多く存在する。営業の再開に向けては、店のオーナーらが十分な対策を講じることが前提になりそうだ。CDCは新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための、包括的なガイドラインをまとめている。

編集=上田裕資

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