失業後にメンタルヘルスを維持する3つの方法

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新型コロナウイルス感染拡大により解雇や一時帰休を言い渡される人が増える中、メンタルヘルスの問題も広がっている。米国では新型ウイルス流行の影響が続き、数千万人が職を失う中、不安がかつてないほど増大している。

新人セラピストを上級者とつなげスーパービジョン教育を支援するモティボ(Motivo)のレイチェル・マクリカード最高経営責任者(CEO)は、「コロナ危機は、経済や、親しい人たちと会う行為、そして安心感に影響を与えている」と語る。「今の経済状況によって一時帰休や解雇を言い渡された人が、仕事の喪失によって悲しみを感じることはよくある」

マクリカードはそうした人へのアドバイスとして、自分に対して優しくなり、自分の気持ちと向き合うことを勧めている。以下に、3つの健全な対処法を紹介しよう。

1. 家族や友人に頼る


ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が求められる今、人との交流はこれまでになく重要だ。親しい人に助けを求め、自分が必要としていることを伝えよう。アドバイスがほしい場合もあれば、ただ悩みを聞いてほしい場合もあるだろう。どのような対処方法であれ、家族や友人に知らせ、助けてもらえるようにしよう。

2. 変わらないことに焦点を置く


職を失っても、自分には住む家があり、当面生活を続けられる蓄えもある。支えてくれ、安心を与えてくれる人たちがいる。事情は人それぞれだが、先が見通せない状況であっても、自分の持っているものを自覚し、感謝の気持ちを持つことで、前向きな気持ちを失わずにいられる。生活の中で変わらないこと(家族の強い絆がある、食べ物に困らない、など)は、心の負担を軽くしてくれるだろう。

さらに、過去に逆境を克服した時のことを思い返し、その時の対処方法をまた試してみよう。深呼吸したり、周囲の環境に意識を向けたりすることで、目の前の問題に集中して切り抜ける力が得られる。

3. メンタルヘルスを優先する


自分の健康を第一に考えて、心が静まる活動を優先しよう。毎日の犬の散歩や、瞑想(めいそう)、新たな趣味を始めるなど、充実感を得られることなら何でも良い。話し相手が必要なら、トークスペース(Talkspace)などのアプリを利用してみよう。感情的、精神的、身体的な健康を優先し、気分を良くしてくれるものを求めること。

編集=遠藤宗生

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