達人のシメは「あさり汁」。タウリンで打倒二日酔いも

撮影・田内しょうこ

飲みすぎた日や食欲のない朝には、のどごしのよいうどんに加えて汁まで一緒に飲むと消化もよく、炭水化物の働きですっきりと仕事に取り組むことができます。また、手軽に作って食べたい在宅ランチとしても最適です。


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うどん 1玉

あさり 100g

みつば 適量

水 300ml

酒 小さじ1

しょうゆ 小さじ2

みりん 小さじ1

塩 ひとつまみ


1 あさりは砂抜きする(詳しい方法は下記参照)。

2 鍋にだしを温めてAで味をととのえ、うどんとあさりを入れる。麺が温まり、あさりの口が開いたら、塩で味をととのえる。あさりの塩分によってだしの味が変わるので、最後に好みで塩を加えるようにしましょう。みつばを添える。


あさりは春と秋に旬を迎え、身がふっくらとして旨みが増しています。せっかくの美味しいあさりも、口に入れたときにジャリっと砂が入っていたときには美味しさ半減どころか、食べたことを後悔するほどのがっかりなので、必ず料理前に砂抜きを。軽く洗ってバットに入れ、あさりがのぞくくらいのひたひたの水にたっぷりと塩を入れ、海水くらいの濃さにします(3%が目安)。また、アルミホイルでフタをして薄暗くすると、さらに早く砂をはきます。表面に楊枝などで穴を開けることもお忘れなく。

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潮干狩りを思い出していただければわかりやすいかと思いますが、あさりが住んでいた干潟の条件、「水面に近く」「暗くて静かな」「海水」に浸かっている状態に近づけると、あさりは早く口を開きます。砂抜きをしている間は20℃くらいの室温に置くのが理想ですが、暑い時期に夜を越すときには冷蔵庫に入れても。使う30分くらい前にザルにあげておくと、さらにおいしく食べられます。

このレシピではあさりは身の味も楽しみたいので、かつおだしベースのつゆに入れてさっと煮るくらいで仕上げますが、かつおだしは使わず、水にあさりを入れて3~4分しっかり煮て、あさりだしだけのうどんにしても美味しいですよ。



田内 しょうこ◎Mills Collegeを卒業後、出版社勤務を経て料理研究家に。『時短料理のきほん―1日5分「先取り習慣」で、かんたん、おいしい。』(草思社)、『サキドリ: じぶん時間ゼロ、ダメ主婦、ダメ社員だった私が人生を取り戻した小さな習慣』(同)などレシピ関連の著書多数。

文・構成=田内しょうこ

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