深夜のラーメンが重くなったら試したい、「シメのかつお出汁」

撮影・田内しょうこ

「巣ごもり」から多少は解放されても、いわゆる「新しい日常」には、Zoom飲みが定着するのではないだろうか。終電の心配もないので盛り上がってつい──。ということも多いかもしれない。

自身も酒を愛する料理研究家の田内しょうこ氏は「今日は飲むぞ、という日はいっそ、飲み始める前に、翌朝の『二日酔い朝食』の準備を」と薦める。

忙しい人のためのレシピ本の著者として知られ、2児の母でもある田内氏(夫は摩訶不思議な「曼陀羅アート」で国内外から注目される画家、田内万里夫)による連続寄稿、その3回目をお届けする。


おうち飲み会でも、外で飲んで帰宅したあとでも、締めのごはんものは欲しい! ラーメンはさすがにやめたほうがいいかも、というときもだし味のごはんものならばさらっと軽く食べられますし、罪悪感も少なめです。

とはいえ、楽しく飲んだあとに面倒なことはしたくないですよね。そこでぜひおすすめのわが家で大人気の汁かけごはん2品をご紹介します。どちらも簡単に作れて、締めのごはんにしても、翌日の朝ごはんにしてもするすると食べられます。後を引く美味しさなので、うっかり食べすぎてしまうのが唯一の難点なのですが(実際に中学生の息子は3膳くらい食べます)、この2つを知っていると次に飲むのが楽しみになるかも?! 休日の朝食や軽いランチにもぴったりです。

一品めは、手軽に作れてさっぱり美味しい、焼きおにぎり茶漬けです。冷凍の焼きおにぎりを温めて、だしをかけてみつばと練り梅をのせるだけ。お好みで海苔や大葉をちぎってのせても。お好みの薬味をたっぷりとのせてどうぞ。

焼きおにぎり茶漬け(1人分)


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焼きおにぎり(冷凍) 2個

お湯 200ml

麺つゆ(3倍希釈)

練り梅 適量

みつば 


1 焼きおにぎりを指示通りに温める。

2 お湯をわかし、麺つゆで味をつける。

3 器に焼きおにぎりを入れ、練り梅とみつばを添えて2をかける。


焼きおにぎりにしっかりと味があるので、かけるだしは薄めの味で大丈夫。すまし汁よりも薄いくらいの味にととのえましょう。練り梅のほか、わさびを添えてもすっきり美味しく食べられます。

焼きおにぎりは、家でもかんたんに作れます。おむすびを作ってフライパンや魚焼きグリルで表面が少し乾くまで焼き、表面に醤油をつけてちょっぴり焦げ目がつくまで焼けば完成。きちんと作るときには醤油はハケで塗りますが、うちで作る焼きおにぎりなら、お皿に入れた醤油にちょっとつけて焼くので大丈夫。ただ、たくさんつけすぎると崩れてしまうので気をつけてください。

ちょっと手間はかかりますが、焼いたおにぎりで作るお茶漬けの香ばしさは格別! 普通のお茶漬けや、ただのおにぎりで作るのとはまったく別のおいしさに出会えます。ぜひぜひ手間をかけてでもお試しください。フライパンにごま油を熱して焼きおにぎりにすれば、香ばしさにごま油のコクが加わりボリュームもアップします。さっぱりした味がお好みの方は、魚焼きグリルで少し焦げ目がつくまでじっくりと焼くとよいでしょう。魚焼きグリルなら直火で焼くので香ばしい焦げ目をつけることができます。

冷たい漬けもの茶漬け(1人分)


もう一品は漬けもの茶漬け。好みのぬか漬けを細かく刻んでごはんにのせるだけ。お茶は温かい緑茶でもだし汁でもお好みのものでOKですが、これからの季節におすすめなのが冷たい麦茶かけ。
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文・構成=田内しょうこ

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