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中国の動画ストリーミングサイト「ビリビリ(Bililbili)」から2人目のビリオネアが誕生した。米ナスダック市場に上場するビリビリの株価は、5月18日の決算発表を受けて急騰した。

ビリビリ創業者で、発行株式の約8%を保有する徐逸(Yi Xu)の保有資産は、19日朝時点で10億ドルに達している。ビリビリの株式は現在、36ドル付近での取引となっている。

上海本拠のビリビリの2020年第1四半期の売上は、前年同期比69%増の3億2700万ドル(約350億円)に拡大した。中国の若い世代に人気のビリビリには、アリババやテンセントが出資を行っている。

さらに今年4月には、ソニーの米子会社がビリビリの株式5%を4億ドルで買収していた。

同社の会長の陳睿(Chen Rui)は2019年2月にビリオネアの仲間入りを果たしていた。その際は、アリババとテンセントがビリビリに出資したことを受けて株価が急騰していた。陳の保有資産は現在、17億ドルに達している。

ビリビリ創業者で現在30歳の徐は、北京郵電大学を卒業後の2009年に同社を設立したが、プロトタイプとなるサイトを構築後、陳に経営権を譲渡した。徐はプレジデントとして同社に残り、現在はコミュニティ・カルチャーの責任者を務めている。

同社は今年1月、テンセントが運営するストリーミング・サービス「QQ Music」と提携し、インディーズアーティストやコンテンツクリエーターを育成し、宣伝する試みを開始した。

また、昨年12月には、オンラインバトルゲーム「League of Legends」のワールドチャンピオンシップを中国で2020年から2022年まで独占配信する権利を1億1370万ドルで獲得している。

ビリビリは、積極的な事業拡大やコンテンツ向けの投資でまだ黒字化を達成できておらず、第1四半期の決算は、最終損益が5億3000万元(約80億円)の赤字だった。赤字幅は前年同期の1億8000万元のマイナスから拡大している。

深センの調査会社Blue Lotus Capital AdvisorsのShawn Yangは「ビリビリのユーザー層はとても若く、彼らの支持を得るためのユニークなコンテンツを制作するノウハウを同社は持っている。中国のネット企業の中で急成長を維持できる数少ない企業の1つだ」と、フォーブスの以前の取材に述べていた。

編集=上田裕資

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