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「D2C」の波が来るまでに4年かかった


──メガネのビジネスモデルは、どうやって構築していったのですか?

創業した2011年は、D2Cがビジネスモデルとして生まれた年でした。そして、(オンライン専門のメンズアパレルの)ボノボスとの出会いが大きいです。ボノボスCEOのアンディ・ダンが、DNVB(Digitally Native Vertical Brand)という言葉を作り出しました。彼は当時から、ネットでソーシャルメディアが広がると、面白いことを言っていましたね。

日本製のメガネの事業が面白いと思っていたときに、シリコンバレーでも有名なベンチャーキャピタルであるアクセルパートナーズの投資家とお話する機会があり、ビジネスプランを相談しました。

そうしたら、そのビジネスが「これから来るぞ!」と言われて。その方は、大手VCで初めてD2Cのビジネスモデルを取るボノボスに出資した方でもあるんです。

自分にも思い入れがあるメガネという商材で、「日本のものを世界に売る」という新しいトレンドを作りたいと、最初は眼鏡のブランドビジネスをやりたかったんですが、なかなか資金を集められなくて、結局ピボット(経営の方向転換)を強いられます。

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──実際、(ビジネスを)やってみて、苦労したことは?

「日本のブランドを世界に」という理念でブランド立ち上げるために資金調達しましたが、「D2C」の波が来るまでに4年くらいかかりました。

それまでは、「ネットでブランド買う」という土壌はなかなか生成されなかったので……。

創業当時は、リスティングであったりとか、デジタルマーケティングの手法も限定的で、デジタルマーケティングを通じて、ブランド品を拡散していく、というのもあまりなくて……。

その3〜4年後に、インスタグラムが出てきたりと、それまでなかった受け皿となるもの、ユーザーのアクセス数を伸ばすグロースの手法がでてきたんです。

でも最近は、ラグジュアリーブランドなどデジタル広告を出すようになってきたりして、ユーザーがコンテンツ見ても反応してくれるようになりました。今なら気にせずに(インスタグラムなどを使って)ブランドの価値を形成できるようになっています。

文=池田鉄平

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