米国の規制強化、ファーウェイ幹部が胸中語る 「必ずや解決策を見つけ出す」

Huawei副会長兼輪番会長の郭平氏


生き残りがキーワード


では欧州はどうか? 2GはGSMでほぼ統一、3GはW-CDMA(UMTS)で統一したことから、キャリアは国を超えて展開できるため、ボーダフォンなどのメガキャリア誕生につながった。通信機器ベンダーも開発コストをおさえることができたため、エリクソン、ノキアは競争優位性を維持でき、繁栄につながった。

「ここから学べることは、業界の発展には統一された標準が重要ということだ」と郭平氏。「米国はしつこくファーウェイを攻撃しているが、これが世界に何をもたらすのか?」と首を傾げた。

郭平氏によると、すでにエンティティリスト入りにより、当初の事業計画より120億ドルの売り上げギャップが生じているという。「顧客との契約にも支障が出ている」とも続ける。新たに加わった措置については、「まだ完全に明確ではないところがあり、現時点で事業への影響を予想できない」と述べながら、「生き残り(サバイバル)がキーワードだ」と述べた。

文・写真=末岡洋子

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