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さらに、たとえワクチンが完成しても、おそらく人々をこのウイルスから永久に保護するものにはならないだろう。米国内にいるすべての人がワクチン接種を受けることも、必要とされれば定期的に繰り返し受けることも、ないと考えられる。反ワクチン派による抗議運動は、いまだに続いている。

新型コロナウイルス感染症がエンデミックになると考えた場合、2つの大きな疑問が生じる。一つは、流行がどのくらい一般的なものになるかということだ。毎年人口の何パーセント程度が、このウイルスに感染することになるだろうか?

もう一つの疑問は、どれほど重い症状を引き起こすものになるのか、そして感染者に占める死者の割合がどの程度になるのかということだ。

私たちの免疫系はこの未知のウイルスに対し、予測不能な反応をみせる可能性がある。免疫系が暴走し、体に多くのダメージを与える場合もある。2回目、またはそれ以降の感染に対しては、どのように反応するだろうか。最初に感染したときより、症状はより軽くなるだろうか?

さらに、ウイルスが変異し、変化したらどのようなことが起きるだろうか──疑問は他にも、いくつもある。

明確なこともある


一つ明らかなことは、新型コロナウイルスについて、「魔法」や「消える」のような言葉を使い続けることには、潜在的に非常に大きなリスクがあるということだ。

このウイルスが深刻な脅威であるという事実とは異なる、誤解を招くイメージを広めてしまうリスクがある。人々が社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)の確保や消毒、手指衛生のための対策を深刻に受け止めなくなることにつながる危険性があるということだ。

科学は、魔法とは関係がない。そして、何もしないのにウイルスが消え去る可能性は低い。だからこそ本物の科学者たちが「魔法のように消える」などといった言い方をすることはない──あるとすれば、それは研究費について話すときだ。

編集=木内涼子

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