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新型コロナウイルス・パンデミックのなかで、米国人たちはスナック菓子に慰めを求めている。こうした大きな変化に合わせた絶妙なタイミングで、スナック菓子大手メーカー、フリトレー(Frito-Lay)が直販(D2C)サイトを立ち上げた。

米国では94%の家庭に商品が常備されているというフリトレーは、2020年5月11日に直販サイト「Snacks.com」を開設した。トルティーヤチップス「Tostitos」や、ポテトチップス「Ruffles」などの商品を宅配する専門サイトだ。同時に立ち上げられた「PantryShop.com」では、フリトレーの商品をジャンルやテーマ別にまとめたセットを販売している。

フリトレーの変革・戦略部門を率いる最高責任者マイケル・リンゼイ(Michael Lindsey)はSnacks.com誕生のきっかけについて、「当社では、新型コロナウイルス発生前から、直販サイトの立ち上げについてすでに検討していた」と述べた。「当社商品のファンからは常々、行きつけの店でフリトレー商品が売り切れていることがあるとの声が寄せられていた」

こうした売り切れ問題に追い打ちをかけたのが、新型コロナウイルスの流行だ。消費者は、食料品店に商品があるかどうか定かでないうえに、ロックダウンで外出を控えているため、オンラインショップに殺到している。2020年3月には、食品宅配アプリの「インスタカート(Instacart)」や「ウォルマート・グロサリー(Walmart Grocery)」、「シプト(Shipt)」のダウンロード数が前月比でそれぞれ218%、160%、124%増を記録。また、新型コロナウイルスの影響を受けて、オンライン食料品販売サイトの利用者のうち、3月に初めて注文をした人が28%に上った。

増える一方のオンライン食料品注文で、購入商品の上位に入っているのがスナック菓子だ。市場調査会社IRIのデータによると、3月中頃から後半にかけて、食品分野では塩味のスナック菓子が、ビールやアルコールに次ぐ売上をあげた。具体的には、ポテトチップス(21%増)、すぐに食べられるポップコーン(17%)、プレーン味のトルティーヤチップス(49%増)が大きな伸びを見せた。

フリトレーはこうした傾向を実感している。看板商品への需要が高まっており、ポテトチップス「Lay’s」は32%増、「Tostitos」は42%増となっているほか、「Cheetos Popcorn」は、袋入りポップコーン売上の65%を占めている。

世論調査会社ユーガブ(YouGov)のブランド調査でも、自分はLay’sを購入するつもりだと回答した米国人が、世界保健機関(WHO)がパンデミックを宣言して以降、35%増えたことがわかった。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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