Snacks.comがテスト開設されて以降、最も売れているのは野菜チップス「Off The Eaten Path」と、フルーツチップス「Bare」だ。これら2つの商品は、あまり知られていないが熱心なファンが多い。Snacks.comでそうした限定商品が販売されれば、知名度アップにつながる可能性が高い。
テスト開設期間中には、一度の注文で平均して5種類以上の異なる商品が購入されていた。消費者は、フリトレーの商品ラインアップから、さまざまな種類の製品を柔軟に選んでいるわけだ。
同社商品はこれまでも、アマゾンやウォルマートなど大手eコマースサイトでも購入が可能だった。しかし直販サイトなら、単なる価格に限らず、つねに購入可能であることや、革新性という価値を提供できると、フリトレーは考えている。
フリトレーのリンゼイは、「サイトは実験的なものだ。私たちは伝統的な小売りについて理解している。また、当社商品を扱う大手小売店も、食料品と家庭用品を同時に購入することを消費者が望んでいることを知っている」と述べた。「私たちは、米国各地の小売店では手に入らないニッチな商品を購入できる新たな方法を提供したい」
パンデミックがどう収束していくのか先が見えないなかでは、消費者行動の変化を予測するのは難しいが、オンライン注文は今後も普及していくという予想にフリトレーは賭けている。
「宅配はこれからも定着していくだろう。消費者は新たなモデルを試し始めている。新型コロナウイルス後の世界では、なかなか見つけにくいブランドを愛好する消費者と、直販サイトとのあいだに、今までとは違う関係が生まれる可能性がある」
