新店の味か、王道の安心感か。自宅で食べたい120点のスイーツ2種

私は、女性誌でライターをしている。ここ最近は活動自粛により撮影もなかったが、通常の現場では、ファッションやビューティのトレンドの最先端を知るスタッフが集まるため、必然的にライフスタイルや食のなどの旬な話題が飛び交う。

私はスイーツ好きを周りにも告知しているため、ありがたいことにスタッフの方々が最近食べた美味しかったスイーツ情報をわざわざ知らせてくれる。今回紹介したい焼き菓子は、以前、売れっ子のヘアメイクさんが教えてくれたレストランで販売されている。

それは、「コロナ禍」という言葉ができる随分前に、最近行ったレストランの話をしていた現場でのことだ。

ヘアメイクさんが「パティシエさんがシェフでね、でもお菓子じゃなくてコース料理を提供してくれるの!カウンターのみの6席しかないお店なんだけど、すごく美味しくてね!」と満面の笑みで話してくれた。

テーマは、「日本の食材をフランスの技術で紐解く」


「ちょっと待ってください、先生!聞きづてならないお話。なんてお店ですか?」と聞こうとしたところ、やはりヘアメイクさん。察しが素晴らしく「恵比寿のYamaってお店だよ、よぎさん(笑)」と即座に教えてくれた。その1カ月後、『Yama』は料理専門誌、グルメ雑誌でも度々見かけるようになった。

パティシエである勝俣シェフがつくるのは「スイーツのようでスイーツではない」不思議な料理ばかりだ。食事なのに、スイーツのような愛おしさがあり、さらに食材は日本的な要素を強く感じられる。

そして、Yamaは美味しいだけのお店ではない。シェフとの会話、空間の演出まで楽しめる全く新しい食の体験ができるエンターテイメント的な一軒なのだ。

レストラン内では、さまざまなときめく出来事が起こるため、これから足を運ぶ人の感動が半減してしまう可能性を考慮し、多くは語らないでおく。6月1日より店舗での予約は再開するので、タイミングをみてぜひ足を運んでほしい。

前置きが長くなってしまったが、「おうち時間」が推奨される現在、Yamaでは数量限定かつオンラインで焼き菓子を販売している。

勝俣シェフは、現在販売している焼き菓子について「テーマは、『日本の食材をフランスの技術で紐解く』です。コロナウイルスの影響以前から、出来るだけ国産のものを、ということを心がけてきましたが、その思いがより強くなりました。わざわざ飛行機で海外から食材を運ぶ意味や、本当の良いものとは?ということを自分自身に問いかけながら、このお菓子たちを作っています」と、教えてくれた。
次ページ > 甘くもなければ、一筋縄ではいかない焼き菓子たち

文=与儀昇平

ForbesBrandVoice

人気記事