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在宅勤務ならぬ「在車勤務」。日産が提案する手作りガジェットが面白い。

新型コロナウイルスは、私たちの生活を大きく変えた。多くの企業でリモートワークが推奨され、働き方への影響も少なくない。

長引く在宅勤務とリモートワークで、自宅では、「自分の空間をなかなか確保できない」という声が、多方面から聞こえるようにもなった。生活と仕事の空間の切り分けはそう簡単ではないのだ。そんな中、車を仕事部屋に変えるといったアイデアが生まれた。車内は慣れ親しんだ空間であり、また、気分の切り替えにも良さそうだ。実際に日産自動車では、「クルマを仕事部屋に」と、4つのテクニックを紹介している。詳しく見てみよう。

あればいいな、を形にした膝打ちのアイデア


まずは、デスクづくりから。大事な資料作りからメールの返信、そして、WEB会議においても、ノートパソコンは必要不可欠。そんなノートパソコンを車内に持ち込んでの仕事では、安定したデスクが欲しいもの。そこで、使えるのが自宅にあるダンボールだ。

段ボールデスクの説明

ダンボールものづくり専門家・チャッピー岡本さん監修のもと、同サイトでは、「ダンボールハンドルデスク」を提案。特別サイトでは設計図と作り方を公開している。必要なのはダンボール(540mm×400mm 1枚、270mm×400mm 1枚)とカッター、定規、ペン、ガムテープ、両面テープ。お籠り生活のなかで届いたAmazonのダンボール箱でも十分だ。

設計図に記載されたように線を書いて、ダンボールをそれぞれカット。サイズの異なる2つのダンボールを上下に重ね、赤の点線部分を山折りしてガムテープで止めると完成だ。膝上に簡易デスクを置いて、すぐに仕事に取りかかれる。普段とそう変わらない姿勢で、業務を行えることだろう。

他にも、Wi-Fiの安定度をアップさせることを目指した「料理用ボウルWi-Fiアンテナ」や、不要な古着とポリ袋だけでつくる「古着リユースクッション」などの解説もある。

Wi-Fiアンテナを作ってみた

クルマの中ということは、電波環境が必ずしも良好とは限らない。パラボラアンテナよろしく、身近なアイテムで安定的な受信環境を目指そう。

古着でクッションをつくる

クルマの座席は、あくまで運転に適した構造だ。業務のための部屋であれば、必ず欲しいクッション。必須のアイテムだ。

車内勤務が続くなら体調管理についても留意したい。なかでも気にかけたいのが、エコノミー症候群。長時間座っていることで、足の静脈に血栓(血の塊)ができ、肺の血管に飛ぶことで息が苦しくなるものだ。命に関わる重たいケースもある。

車内で行うストレッチ

同サイトでは、「エコノミークラス症候群対策ストレッチ」として、こまめな水分摂取と、1時間に1回は立って運動することを推奨。「足首の曲げ伸ばし」「ももの裏側のストレッチ」「そけい部のストレッチ」「その場足踏み」「腕肩のストレッチ」「首肩のストレッチ」と、各種ストレッチを案内している。

One More Room はネタではない


車の空間を部屋として利用するのは「その手があったか」的な発想だ。完全個室と化した愛車で集中できる環境を作ることは、むしろ業務がはかどる期待も高い。新型リーフであれば、電源の心配も無い。

ただし、涼しいからといってエンジンをかけての空調利用はオススメできない。環境面のみならずガレージなど屋内空間では、一酸化炭素中毒の危険もある。熱中症予防のためこまめな水分補給も忘れてはいけない。本企画には公衆衛生学の専門家にも協力してもらい、必須の注意点が明記されている。

クルマを所有している人にしかできない特権、自分だけの空間。1つの部屋として活用し、成果の上がる(かどうかは本人次第だが)業務空間にしてみてはいかがだろうか。

One More Roomはこちら

【注意点】
・車内で仕事をする場合、開始前と開始後に手洗い、うがい、消毒を忘れないようにしましょう。
・様々な場所に触れる可能性があります、車内作業中に目や口などに触れないように気をつけましょう。
・車内酸素が薄くならないためにも、エアコンよりもまず換気で温度調整をしましょう。
・熱中症予防のため車内温度調節とこまめな水分補給も忘れないようにしてください。
・ガレージに駐車している場合、エンジン使用による一酸化炭素中毒にご注意ください。

文=上沼祐樹 編集=坂元耕二

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