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photo by Vinnie-Liazza

2020年2月、フランスはパリ、ヴァンドーム広場の一隅で、新進ジュエリーブランド「MILAMORE(ミラモア)」の展示会が開催されていた。ヴァンドーム広場といえば、カルティエやショーメ、ヴァンクリーフ&アーペルなど高級宝飾商が軒を並べていることで知られ、ジュエラーの聖地ともよばれる場所だ。

ヴァンドーム広場で新進ジュエラーの展示会とは珍しいが、この「MILAMORE」とはNY発のブランドコンセプトに基づき、吟味された18Kゴールドや貴石を、日本の職人による精緻なモノづくりでジュエリーに仕上げた国際的なブランド。そして、そのクリエイティブ・ディレクターは、稲木ジョージ氏であると聞けばForbes読者は納得されるだろう。


稲木ジョージ◎1987年、マニラ生まれ。2011年、アメリカ西海岸発のアパレルブランドにてPRとしてのキャリアを東京でスタート。14年、フリーランスのデジタルPRとして渡米、ニューヨークに拠点を構える。16年、自身の会社「George Root Ltd.」を設立。日本、欧米を中心に、デジタルPRコンサルティング・ブランディングの分野で活躍する。現代を代表するインフルエンサーのひとりであり、「MILAMORE」のクリエイティブ。クリエイティブ・ディレクターも務めている。

しかし、ファッションPRやコンサルタントの印象が強い稲木氏が、なぜジュエリーを自ら創ろうと考えたのだろうか。

 「ジュエリーというとファッションの付属品と思われがちかもしれません。でもそもそも宝飾品は人類が太古の時代から身に着けてきた、非常にエッセンシャルな存在です。それは時に神への祈りだったり、権威の象徴だったり、穢れを落としたり、魔除けだったり……さまざまな用途のために用いられてきました。だから、英国はじめヨーロッパの君主や、インドやトルコの王家など、正装する際には多くのジュエリーで身を飾りますよね。ジュエリーやアクセサリーを着けることが文化になっているんです。僕もこどものころからアクセサリーを身に着けてきたし、僕にとってジュエリーのクリエイティブ・ディレクションを行うことは必然というか……とても自然な流れでした」(稲木ジョージ氏=以下同)


photo by Jed Root

「MILAMORE」は日本の伝統や文化にインスピレーションを求めているが、そのデザインはコンテンポラリー。シンプル過ぎず、装飾過多でもなく、現代のライフスタイルに合うクールなジュエリーに仕上がっている。

「『かっこいい』と言われるのが一番うれしいかな。なぜかというとジュエリーは『美しい』『かわいい』など、どちらかといえば女性向けの形容詞で表現されることが多いでしょう。でも僕は、デザインをするときにジェンダーや年齢を意識していないんです。と言うと、『ユニセックスなんですね』と反応されるのですが、それともちょっと違っていて、そもそも性がオトコとオンナに分かれていることを想定していない。どんな人でも着けていて心地よくなれ、いつまでも愛用できるような、ジェンダーレスでタイムレスなジュエリーでありたいと思っています」

しかしながら、日本では男性がジュエリーをつけることにまだ抵抗感をもたれがちだ。休日のカジュアルファッションにはまだしも、ウィークデーのビジネススタイルにジュエリーを取り入れている人は相当にお洒落リテラシーが高い人だとも言えるだろう。

「それは日本だけですよ。欧米、日本以外のアジアでは、男性がジュエリーを着けるのはごく当たり前のこと。たとえタイドアップしてスーツを着ているビジネスパーソンであっても、シャツの下にネックレス、そしてリングを上品に着けているし、時計とブレスレットの重ね着けも一般的です。日本の人は、メンズジュエリーというと金無垢やシルバーのごついジュエリーを思い浮かべるからか、ジュエリーを着ける男性にやんちゃなイメージを持ちがちでしょう?」

よく欧米のホテルやレストランで、一見の客が来た際には靴や時計などで身なりを判断し、上客であるかどうか見定めるというが、ジュエリーもその一助となるのは間違いない。いや、むしろジュエリーほど顕著にその人の器を物語るアイテムはないだろう。アメリカではトップビジネスパーソンが、アイビーリーグなど名門大のカレッジリングを身に着けているのもよく目にするが、これはジュエリーがその人のクラスやステイタスを表現している好例でもある。

「ジュエリーは持つ人の価値観やセンスを物語る、非常に雄弁なアイテムなのです。また、ジュエリーは何かの危機に瀕したときには換金することで身を守ってくれますから、もっとも身近な財産ともいえますね。そういう意味では、『MILAMORE』は18金ゴールドをベースに、エメラルドはコロンビアまたはブラジル産を、ダイヤはインドやイスラエルで研磨したアフリカ産を使用するなど、材料のクオリティにこだわっています」





稲木氏が日々身に着けている「MILAMORE」のKINTSUGIコレクションのブレスレットには、彼の座右の銘である「Manifest Destiny」という言葉が刻印されている。これは「「運命(使命)を成し遂げろ」という強い意志を彼独自の解釈で表現しているものだそうだ。順風満帆なサクセスストーリーを辿っているように見える彼が、このブレスレットに励まされる時があるとはどこか意外な気もするが……。

「僕はおおむねポジティブな人間なのですが、仕事をしていれば上手くいかない日だってある……そんな時にはこのブレスレットが僕を勇気づけ、背中を押してくれるような気がしています。ジュエリーはまさに肌身につけているから、いちばん自分の心身に近しいわけですが、僕に限らず、世界の第一線で活躍する人の多くが同じようにお守り的なジュエリーを身に着けていることからもわかるように、ジュエリーにはやっぱりパワーがあるんです。『MILAMORE』のジュエリーには、ぜひご自分を鼓舞してくれるようなメッセージを刻印していただきたいですね。そのジュエリーがよりパーソナルなものになるし、どんなときも自分をエンパワメントしてくれる大切な存在になるはずです」


稲木氏のもうひとつの座右の銘が刻印された私物より。メッセージも刻印できるPUZZLEコレクションと、スクエアカットのエメラルドがシャープなSELF LOVEコレクションを重ね着け。

MILAという愛称で親しまれていたという稲木氏の亡き祖母の名前から命名された「MILAMORE」は稲木氏本人にとってもパーソナルな存在のようだ。折しもこの新型コロナウイルス禍のもと、稲木氏本人がブログに綴っていた一説が印象的だった。

「作り手や生産者が情熱込めて作った、魂が込もったモノのほうが人の心を動かすはず。ただの‟モノ”はもういらない。愛情と情熱が入っている商品ではないと。ストーリーがないと。これがもしかすると、究極の『サスティナブル』なのか⁉ お金を払うだけでは手に入らない、感動やエクスぺリエンスが”これからのラグジュアリー”になると思う」

時代の先を読む稲木氏のインサイトはファッションのみならず、広範なジャンルにおいてビジネスヒントとなりえるのではないだろうか?マーケティング視点で生産され、消費される単なる“モノ”から、よりエモーショナルに人を動かす “これからのラグジュアリー”へ。その先鞭となるだろう「MILAMORE」のコレクションから一部をご紹介しよう。

KINTSUGI



日本伝統の修復技法である「金継ぎ」に注目し、モチーフとしたコレクションは、身に着ける人の身体を「欠けている」「割れている」とみなす視点が斬新! ヴァンドーム広場での展示会でもバイヤーやジャーナリストからもっとも評価が高かったそう。
https://milamorejewelry.com/pages/kintsugi

SPIRIT ANIMALS




ラッキーチャームであり、凶事の折には自分の身代わりともなってくれるという「金魚」、願いごとが叶うとされる「鶴」、長寿で安定性の象徴である「亀」、「財運」をもたらす「蛇」の日本古来の動物たちをデザインモチーフとしている。(https://milamorejewelry.com/pages/sprit-animals


PUZZLE


イエローゴールドとホワイトゴールドのピースはそれぞれパズルのようにカチッとはまるからペア使いも。イニシャルのほか、メッセージの刻印も可能。ダイヤモンドの配置は点字でそのイニシャルを表現しているというパーソナルなコレクション。(https://milamorejewelry.com/pages/puzzle

SELF LOVE



選り抜いたエメラルドやダイヤモンドを、これみよがしにならず、しかししっかりと主張できる大きさで使用したSELF LOVEコレクションは審美眼を持つオトナの女性に人気。スクエアカットのプレシャスストーンが知的な印象を与える。
https://milamorejewelry.com/pages/self-love

MILAMORE(ミラモア)




2019年春、クリエイティブ・ディレクターである稲木ジョージと、宝飾業を営んできた家系に生まれた大和梓が共同創業者として設立したファインジュエリーブランド。日本の伝統的なモノづくりの精神を大切に、ネームバリューやブランドのロゴに囚われるのではなく、身に着ける人が自分らしいスタイリングで楽しめるパーソナルなジュエリーをアフォーダブルな価格帯で提案している。

milamorejewelry.com

Promoted by MILAMORE / edit&text by 秋山都

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