自粛生活のメンタルを健全に保つ「地中海風の食事」の効用

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新型コロナウイルスの脅威は、ウイルスそのものだけに限らない。長期間に渡り外出を制限される自粛生活は、人々のメンタルヘルスにも大きなダメージを与えることになる。免疫システムを健全に保つ上で、専門家は一部の食べ物が有効だと述べている。

イタリアの研究チームは、地中海風の食事が健康を保つ上で有効だと指摘した。伝統的な地中海料理はオリーブオイルや新鮮な果物や野菜、牡蠣や魚介類、全粒粉の小麦などを豊富に用いている。

ナポリ大学の研究者らは先日発表した論文で、自粛生活によるストレスや不眠を改善する上で、メラトニンやセロトニンを多く含む食物が有効だと指摘した。その一例にあげられるのはアーモンドやバナナ、チェリーやオーツ麦だという。

さらに、ヨーグルトなどの乳製品も睡眠を促す物質を含んでおり、呼吸器系疾患のリスクを低減する効果がある。中でも、プレーンなギリシャヨーグルトは糖分を含まずプロテインが豊富なメリットがある。

また、赤トウガラシやオレンジ、いちご、ブロッコリーなどにも感染症を遠ざける効果があるとされている。

一方で注意すべきなのは、オレオやポテトチップスなどのナトリウムを大量に含む食品の取りすぎだ。ストレスにさらされた場合、特に女性はこのような食品を好む傾向があるが、ナトリウムや脂肪を大量に含む食品は高血圧やコレステロールの上昇を招く危険がある。

自粛生活が長引くにつれ、メンタルや体調面で問題を抱えてしまう人は多い。そのような問題を防ぐ上で、食事に気をつかい適度な運動を心がけることは重要だ。

編集=上田裕資

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