2020年に入りほぼ完璧なリーク情報を発信し続けているジョン・プロッサーが、アップルが来年発売のiPhoneでライトニングポートを廃止し、初めての“ポートレス端末”を投入すると予測した。
プロッサーによると、アップルが来年ポートレス化に踏み切る端末は1機種のみで、次世代のフラッグシップモデルになるという。この端末は、iPhone Xの初号機のような位置づけで、従来の端末とは一線を画すものになる。
2021年に発売される新たなフラッグシップは、2017年のiPhone Xから4世代目となる機種であり、タイミング的に考えても大幅な刷新を加えるのは理にかなっている。
今年秋のiPhone 12は5G通信に対応し、ディスプレイ内蔵型のTouch IDが組み込まれる見込みだが、その先の新モデルにさらに革新的な変化を加えるのは自然な流れだろう。
ポートレス仕様にすることで、端末の防水性能や防塵機能も高まるものと予想できる。
もちろん、ポートレス化には課題もある。アップルのワイヤレス充電のスピードは競合に比べて大幅に遅いことで知られており、この点に改良を加える必要があるだろう。次にあげられるのが、多くの人が期待していたUSB-C対応への夢が消えてしまうことだ。USB-Cは競合のスマホメーカーの全てが導入しており、アップルのMacBookも対応している。
しかし、プロッサーは「USB-Cはありえない」と断言した。
iPhoneの新モデルを待ち望む人は、ポートレス化された2021年のモデルが発売されるのを待ったほうがいいのだろうか? 筆者個人としては、現在iPhone 11やXSを利用中の人は待つべきだと考えている。
しかし、そうは言っても今年のiPhone 12シリーズが魅力的な端末であることは否定できない。12シリーズには5.4インチから6.7インチまでの4モデルが用意され、全てが5G対応で、巨大なポテンシャルを秘めた新型プロッサが搭載され、LiDARセンサーを備えたカメラも搭載される。さらに気になるのが、最も安価な機種が649ドルという、求めやすい価格になると予想されている点だ。
つまり、2021年のモデルが画期的端末となるのは間違いないが、今年の新機種も捨てがたい。iPhoneファンたちは、非常に厳しい選択を迫られることになりそうだ。