メリットは「通勤ストレスの削減」「プライベート時間の増大」
リモートワークを実施して良かった点として、通勤や移動時間がなくなったことによるメリットを挙げる声が多く見られた。
一方で課題を感じる点については、健康面や業務環境面、コミュニケーション・マネジメント面など、さまざまな面で対応しきれていない現状が明らかになった。
コロナ禍の影響の長期化が見込まれる中、リモートワークに対応した環境構築や組織マネジメントのアップデートが求められている。
4割以上が「副業しやすくなった」
リモートワークの影響により、4割以上が「副業の仕事がやりやすくなった(43.6%)」と実感していることが明らかになった。
一方で「副業がやりにくくなった(9%)」との回答は1割未満にとどまっている。リモートワーク化によるスキマ時間の増大や、企業側のリモートワーク人材受け入れ体制の広がりなどを理由に、副業へのハードルが低下していることが考えられる。
今後の副業・フリーランスなどの働き方について「増えていくと思う(54.8%)」「多少は増えていくと思う(31.8%)」と合計約9割が回答。これまでハードルの高かったリモートワーク移行がコロナ禍の影響により一気に進んだことで、副業・フリーランス市場の拡大が見込まれる。
4割以上が副業意欲が「高まった」
新型コロナウイルスの感染拡大前と比べて、4割超が「副業意欲が高まった(43.3%)」と回答。副業意欲は「変わらない(54.1%)」と回答した人を含めると、ほぼ全ての人が副業意欲は現状維持もしくは向上している。
リモートワークの普及による可処分時間の増大や経済の不安定化により、個人の副業意欲が刺激されていることが考えられる。
副業をしたい理由1位は「知見や視野の拡大」
副業をしたい理由として、「知見や視野の拡大(66%)」「スキルや経験の獲得(64.1%)」など、今後のキャリアのプラスとするための理由が多く挙げられた。
2019年12月に行った意識調査の結果と比較すると、前回は1位「収入の増加」、2位「知見や視野の拡大」。前回2位だったキャリア形成目的が、今回の調査では収入目的を上回る結果になった。
短期的な収入よりも、長期的な資産となるキャリア面での知見や経験の獲得を望む傾向が見られ、副業の目的が大きく変化していることがわかる。