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「BEYOND THE CORONA CRISIS」サムネイルデザイン=高田尚弥

ふと思い出して無性に食べたくなる味がある。食べると変わらぬ味に嬉しくなり、また少し頑張れるような気がしてくる。思い出の味というのだろう。その土地への思いと相まって特別なものとして想起される食べ物はあるだろうか。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国の飲食店は大打撃を受けている。中にはこのままいくと都内飲食店の半数が閉業に追い込まれてしまうのではないかとの声もある。東京都では大型連休までの休業要請に応じた中小事業者を対象にした「感染拡大防止協力金」の受付が4月22日から開始され、すでに協力金を受け取っている事業者も出始めている。

しかし申請に必要な条件から漏れてしまう店があることや、あくまで一時的な保障でしかないことなど、一筋縄ではいかない厳しい現状がある。テレワークとなった企業の近辺にある飲食店はランチ集客が見込めなくなるなど、メインの客層を今後も長期間失うとなると、店は立ち行かなくなってしまう。

大学近辺のいわゆる「学生街」に店を構える飲食店も然り。外出自粛や授業のオンライン化で街から学生が消えることは死活問題だ。そんな学生街を救おうと学生自らが立ち上がっている。

発案は一人の早大生 「#未来ワセメシPay」


都の西北・早稲田大学では、「早大生がワセメシを救おう!」と題したプロジェクトが始まり、早稲田大学近辺の飲食店支援のプラットフォームとなっている。

早稲田大学周辺に店を構える飲食店は「ワセメシ」といった愛称で親しまれ、卒業生のファンも多い。

ワセメシ
早稲田大学大隈講堂=筆者撮影

このプロジェクトではTwitterアカウントを開設し、各飲食店の発信の場となるほか、「#未来ワセメシPay」をリリース。参加店のLINEアカウントを友達追加し、LINE Payで決済すると未来に食べる分の食券が購入できるというものだ。「未来の食事券」をコロナ禍の飲食店支援策として打ち出す動きが全国で見られるが、4月初旬からいち早く動いているプロジェクトのひとつだろう。

文=河村優

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