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新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛が続き、オンラインやSNSの活用がめざましい。

中でも急増しているのが、インスタグラムのライブ配信。2020年3月中旬と下旬を比較すると、全世界でインスタライブの視聴者は50%増加したという。

配信者は活動を自粛せざるを得ないスポーツ選手や芸能人、インフルエンサー、一般人まで多種多様。ライブ配信を活用した企業プロモーションも増えてきた。「インスタライブ」はスマホ1台あれば誰でも簡単に配信可能である上に、期待できる効果も大きい。

ライブ配信「インスタライブ」


リアルタイムでフォロワーに動画を配信できる、SNS「インスタグラム」のライブ配信機能。日本では17年1月に新機能として追加された。特別な機材やアプリは必要なく、インスタグラムのアカウントとスマホさえあれば簡単に撮影・配信が可能。

その手軽さから一般人の利用も多い。動画はタイムライン上部、24時間で投稿が消去される「ストーリー」機能と同じ場所に、「LIVE」の文字と共に表示される。視聴者数や視聴者のコメント、ハートマークの「いいね!」などが表示されるので、リアルタイムで配信者と視聴者がコミュニケーションを取ることができる。

タップするだけで視聴可能。コメントや質問も


視聴方法はシンプルで、表示されたライブ動画のアイコンをタップするだけ。検索窓からアカウントを探せば、フォローしていないユーザーのライブ動画も視聴できる。ライブ視聴中には画面下部にあるハートマークの「いいね!」を送信したり、コメントを送信したりすることも可能。ハートやコメントはリアルタイムで画面上に流れるので、自分以外の視聴者のコメントも見ることができる。

質問をしたい場合は、クエスチョンマークをタップした上で質問事項を送付。ハートやコメントとは異なり配信者しか閲覧できず、配信者が答えたい質問をタップすると視聴者側の画面にも表示される仕組みだ。

スマホでの視聴を前提として、パソコンからは動画の視聴ができなかったが、インスタライブ利用の急増を受けて、20年4月にパソコンでの視聴やコメント機能の提供が開始。在宅勤務の合間にも気軽に動画を視聴できるので、ますます視聴者が増えると予想される。

一般人でも手軽にできる配信方法


ライブ配信を自分自身で行いたい場合は、ストーリー機能の作成画面にある「ライブ」で開始ボタンをタップするだけでOK。カメラは背面・前面の切り替えができ、アイコンやエフェクトも楽しめる。

視聴者の誰かと一緒に配信したい場合は、ゲストとして迎え入れ、コラボ動画の配信も可能。配信者側からゲストを追加、ゲスト側が参加を承認する方法と、視聴者側から配信者へ参加リクエストを送付、配信者が承認する方法がある。承認を得ると、画面が上下二分割され2人の会話を配信できる。

コラボ配信の上限人数は2人までで、3人以上での配信はできない。別の場所に住む相手とリアルタイムに繋がることのできるこの機能を利用し、豪華なコラボ配信を実現した芸能人も多い。

24時間で消えるリプレイ動画


動画配信が終了したら、「ストーリーズでシェア」という項目をタップして、ストーリーでシェアしよう。ライブ配信後もストーリーと同様に24時間限定で表示、動画を視聴できる。配信を見逃したフォロワーや、もう一度見たい視聴者が動画を見返すことができる。

24時間後も動画を手元に残しておきたい場合は、配信終了後に画面左上に表示されるダウンロードボタンにて保存しておく必要がある。

企業の活用も。インスタライブに期待される効果


誰もが手軽に始めることができて、視聴もしやすいインスタライブ。「Stay Home」が叫ばれ、家族や友人と気軽に会えない状況から孤独を感じやすい今、インスタライブは新しいコミュニケーションとしての役割も担っている。

ライブ配信は編集ができない上に、24時間で消えるという特徴も手伝い、比較的ラフな内容が多い。私生活の紹介や何気ない質問への回答などを通して、普段は言葉を交わすことが出来ない人を身近に感じることができるのも魅力だろう。

新作発表や顧客からの質問回答などを広報担当が行い、顧客に寄り添ったプロモーションを展開する企業も増えてきた。

インスタグラムのインフルエンサーを起用すれば、リアルで信頼度の高い口コミ効果が期待できる上に、撮影コストも抑えられて一石二鳥だ。10代・20代をターゲットとしたファッションブランドや、美容・化粧品、メディア、インテリア雑貨など業界も幅広く、プラダやクロエといった大手ブランドも参戦。ますます盛り上がりを見せている。

文=齋藤優里花 写真=gettyimages

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