ビッグ・テン大学も他の大学同様、連邦政府が制定したコロナウイルス支援・救済・経済安全保障法(CARES法)で高等教育機関支援のため確保された計140億ドルの救済金の一部が支給される。ビッグ・テン大学には計4億2500万ドル余りが配分されたが、そのうち運営費回収に使えるのは半分だけで、残る約15億ドルの損失分はまかなえず、その金額は今後も膨らみ続ける。
これは驚くべき額だが、ここにはパデュー大学の数字が含まれない上に、ミシガン大学に関しては下限値である4億ドルで計算した。現状の数字がどうあれ、最終的な影響はこれより大きいと思われる。さらに全米に数千ある大学の大小さまざまな損失を加えれば、新型コロナウイルスによる高等教育への経済的影響はより明確になるだろう。ここからは、今後訪れる困難な時代がうかがえる。