Roman Robroekもまた、その力に動かされる1人だ。彼は廃屋の中に打ち捨てられた「ピアノ」の美しさとデカダンスに取り憑かれ、かつてその空間に響いたかもしれない音色に耳を澄ましながら、それらを撮影し続けるオランダの写真家である。
ある種ディストピア的な風景にも思える「廃屋の中のピアノたち」。ここ数カ月、私たちが声もなく戦うことを余儀なくされた災禍をも思いながら、1枚ずつ見ていくことにしよう。
廃屋に響く「無音の旋律」|弾き手知らずのピアノたち(前編)はこちら>>
#19 Dance Room Of A Former Bar In Germany(ドイツ、酒場だった建物のダンス部屋にて)
#20 Abandoned Farmhouse(廃墟になった農家にて)
#21 The Living Room Of A Beautiful Abandoned House(廃墟となった家屋の居間にて)
#22 Italian Villa(イタリアのヴィラにて)
#23 Chernobyl(チェルノブイリにて)
#24 Belgium House(ベルギーの家屋にて)
#25 Abandoned School In Abkhazia(廃校になったアブハジアの学校にて)
#26 French Farm(フランスの農場にて)
#27 Garage In Austria(オーストリアのガレージにて)
#28 House In Austria(オーストリアの家屋にて)
#29 Abandoned Theater At A Huge Medical Complex(廃院になった大病院の劇場にて)
#30 Belgian House(ベルギーの家屋にて)
#31 Villa In Austria(オーストリアのヴィラにて)
#32 Polish Palace(ポーランドの宮殿にて)
#33 Abandoned Castle(廃屋となった宮殿にて)
#34 House In Austria(オーストリアの家屋にて)
#35 German Hotel(廃業したドイツのホテルにて)
#36 German Hotel(廃業したドイツのホテルにて)