ビジネス

2020.05.14 07:30

客の「お節介」で店を救う。『#勝手に応援プロジェクト』が狙う食文化の存続


null
advertisement

── お客さんにとっても、事態が収束した後にそのお店に行けることが一つの楽しみになりますね。同類のサービスが複数思い浮かぶのですが、他サービスと比べてどのような特徴があるのでしょうか。

山本:最大の特徴は「お客さんがお店に提案できる」点にあります。本プロジェクトが始動した3月1日時点では、外食業界には「お客さんは減っているものの、この状況で来店を呼びかけることはどうも憚られる」といった雰囲気が漂っているように感じました。そこで、お客さんから呼びかけることができれば、そのように気遣いをされている飲食店さんにも快くプロジェクトに参加していただけると考えたんです。いわば「お節介で始まる応援の形」ですね。

また、飲食店さんの中には、ネットでの情報収集が難しい年配の方が経営していたり、人手不足で現場を回すことで手一杯だったりするお店もあります。そういった飲食店さんが、ほとんど負担なく「未来に使える飲食チケット」を導入できる仕組みをつくれた点も良かったと思っています。
advertisement

インスタグラムと連携し、応援の輪を拡大


── プロジェクト始動後から、積極的に他サービスとも連携して、応援の輪を大きくしている印象です。これまでの動きも含め、最新の状況を知りたいです。

山本:『未来のお客さんになろう #勝手に応援プロジェクト』の主旨に、たくさんの共感をいただき、新しい動きが生まれています。外食業界のアップデートや食の未来を描く、トレタの中村さん、ONESTORYの大類さんからもお声がけいただいて、#勝手に応援プロジェクトを知ってくださる方も増えました。

▼ これまでの連携
3月01日:『未来のお客さんになろう #勝手に応援プロジェクト』 スタート
3月13日:『応援早割予約』 - x トレタ
4月22日:『ボトルキープ プロジェクト』 - x ONESTORY
5月01日:『地域の飲食店応援』 - x 地域・自治体・商店街など
5月12日:『ギフトカード』 - x インスタグラム

また、昨日からインスタグラムのストーリーズで未来の飲食チケットを購入できるようになりました。この機能は米国、カナダではすでにスタートしている取り組みで、日本ではキッチハイクが支援パートナーになりました。インスタグラムのアカウントを持っている飲食店さんは、ストーリーズに未来の飲食チケットのURLスタンプをセットして展開することができます。これを機に、インスタグラムを活用しながら、より多くの飲食店さんが勝手に応援プロジェクトに参加してくれたらと思います。

null
次ページ > 食べ手がつながることでお店を支える

文=倉益璃子

タグ:

連載

新型コロナウイルス特集

advertisement

ForbesBrandVoice

人気記事