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新型コロナウイルスの感染拡大による、緊急事態宣言の発令。さらに1カ月延長の決定がなされ、経営難に追い込まれ閉店を余儀なくされる飲食店が増えている。

そんな飲食業界をピンチから救おうと、「未来に使える飲食チケット」を購入できるサービスが複数誕生している。なかでもキッチハイクによる『未来のお客さんになろう #勝手に応援プロジェクト』は最も早い3月1日時点にスタート。「お客さん側からお店に対し参加を提案できるプロジェクト」として注目を集めている。

また、5月12日にはインスタグラムと機能連携。「ギフトカード」機能からキッチハイクの飲食チケットの購入が可能となっている。

今回、キッチハイク共同代表の山本雅也氏に、本プロジェクトが立ち上がるまでの経緯と、外食業界を救うために今私たちができることについて話を聞いた。

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客の「お節介」が、お店を救う


── はじめに『未来のお客さんになろう#勝手に応援プロジェクト』を立ち上げた経緯を教えてください。

山本:もともと弊社は、食コミュニティアプリ『キッチハイク』を運営しているスタートアップ企業です。「食でつながる暮らしをつくる」を理念に掲げ、ユーザー同士で「食」と「交流」の楽しさを共有できるシーンを提供してきました。常時は月に300〜400回、都内に100軒ほどある提携している飲食店さんで「食」のポップアップイベントを開いています。

しかし、2月初旬から、提携飲食店さんのオーナーさんやスタッフの方から「来店するお客さんの数が減ってきている」という声が届くようになりました。大半の飲食店さんにとって、当月の売り上げは翌月以降の生命線。お客さんのいない状態が数ヶ月続けば、あっという間に経営するのが困難な状況へと追い込まれます。

そこで、3月1日にスタートした企画が『未来のお客さんになろう #勝手に応援プロジェクト』。「未来に使える飲食チケット」を今購入してもらうことで、飲食店さんの手元のキャッシュを増やすことができるサービスです。

── 3月1日時点と現在を比べると、政府・自治体によってさまざまな融資、助成金制度が整えられているものの、どうしても一つのアクションに対して時間がかかります。お客さんの力で目の前で苦しむ飲食店を救えるのなら、それが一番良いですよね。

山本:実際に、まずは未来のチケットを導入し、並行して次の一手を打つまでの準備を進めている飲食店さんが多い印象がありますね。

そして、何より未来のチケットで届くのはお金だけではありません。常連さんやファン、新しいお客さんからの声とリアルなつながり。つまり、未来への希望そのものなんです。

もともとのキッチハイクは、飲食店さんにとって、お客さんの「いつか行く」を「今、行く」に変えるサービスでもあります。友達とスケジュールが合わない場合でも、食の趣味が合うユーザーで集まって食べに行くことができるからです。ただ、今この状況においては、「今、行く」ができないお客さんに「いつか行く」を約束してもらうのがいいと思いました。

文=倉益璃子

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