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配車サービス大手のウーバーが、フードデリバリーの「グラブハブ(Grubhub)」に買収提案を行ったと複数のメディアが伝えている。新型コロナウイルスの世界的流行により、フードデリバリーの需要が急拡大する中で、この分野の統合化が進むかもしれない。

ブルームバーグの報道によると、ウーバーはグラブハブに買収提案を行っており、今月にも合意に至る可能性があるという。

調査企業Second Measureのデータによると、シカゴ本拠のグラブハブとウーバー傘下のウーバーイーツは、米国のフードデリバリー市場において2位と3位を占めており、首位にはドアダッシュ(Doordash)がつけている。

ウーバーはフードデリバリー部門の売上を伸ばしている。コア事業である配車部門の売上はパンデミックより急減したが、ウーバーイーツの2020年第1四半期の注文件数は、前年同期比で54%増を記録した。

一方でグラブハブは新型コロナウイルスの感染拡大の前から苦戦中で、今年の初旬から買い手を探していたとウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は伝えた。同社はサンフランシスコ本拠のPostmates(ポストメイツ)やドアダッシュ、ウーバーイーツとの戦いに直面していた。

株式市場は今回のニュースを好意的に受け止めた模様だ。グラブハブの株価は、報道を受けて24%以上の急騰となった。ウーバーの株価も7%上昇した。

フォーブスはウーバーにコメントを求めたが回答は得られていない。グラブハブはコメントを避けた。

フードデリバリー市場では昨年8月にドアダッシュが競合のスクエア傘下のキャビア(Caviar)を、約430億円で買収して以降、統合化の流れが起きていた。ウーバーイーツやグラブハブは、顧客からの手数料とレストランの売上の一部を収益源としているが利益率は低い。

さらに、これらの企業のビジネスモデルは当局やレストラン業界の非難を浴びている。サンフランシスコ当局は先月、フードデリバリー企業がレストランの売上から得るマージンを、最大15%に制限する命令を出した。

カリフォルニア州は先日、ウーバーが州の規則に背き、ドライバーらに労働者としての権利を与えていないとして、提訴していた。

そのような状況下においても、ウーバーイーツは収益化に苦戦するウーバーにとって頼みの綱だ。ウーバーは先週、全体の14%に相当する3700人の従業員を削減するとアナウンスしていた。

編集=上田裕資

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