ビジネス

2020.05.14

サービス提供もピボットも。コロナ禍で未来を創るスタートアップたち

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また本社のeBookでは、ワクチン、病原体の検出や分子診断、遠隔医療や人工呼吸器など医療関係のスタートアップがメインで取り上げられていましたが、日本版では医療関係のスタートアップはもちろん、人の動きを把握する「行動記録・人流調査」カテゴリ、流通小売業界を支援する「顧客体験」カテゴリや、急速に進んだテレワークに対する「在宅勤務」カテゴリにも多くのスタートアップのプロダクト・サービス展開が見られました。

私が代表理事を務めるat Will Workでもここ4年ほどテレワークについて話をしており、まさかこんな形で実施する企業が急増するなんて少し皮肉ではありますが、eBookでは、遠隔での研修の代替策として活用できるサービス「リモトレAI」を提供するコグニティや、電話した内容を自動で記録するるAI 搭載クラウド電話「pickupon(ピクポン)」を提供するpickuponなどを紹介しています。

テレワーク関連のサービスはeBook発表後も増え続けており、音声の感情解析を行っているEmpathがリモートワーク環境下の会議を前向きにする発話解析AI「リモトーキー」を発表するなど、テレワーク導入が増えるにつれ、日本ではこのカテゴリのプロダクトやサービスはさらに増えると見られています。

新型コロナウイルスの感染拡大は、そう簡単に事態が落ち着くとは考えられません。ワクチンの開発にもまだ時間がかかりそうです。日本においても緊急事態宣言が延長されました。先が見えない状況に不安を感じるのは当たり前ですが、そんな中でも負けじと力強く次の世界を作る努力を惜しまないスタートアップを、これからも応援し、その情報を発信していきたいと思います。

文=藤本あゆみ

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