一人でも、二人以上でも。いつもの散歩を楽しくする10のアイデア

日頃のお散歩に、ひと手間の楽しさを加えてみよう


競争して、体を動かす


家族や友人など、誰かと一緒に散歩するのと、一人散歩ではできない楽しみ方も増える。

例えば、競争性を出して、遊びの要素を足してみる。簡単なところでは、ゴール地点まで別ルートで歩き、どちらが早く到着するか競うのがいいだろう。通話しながら歩いても良い。目的地への到着時間以外にも、競う要素を考えても楽しいだろう。例えば、アプリを活用すれば標高差も比較ができるので、制限時間内の高低差で競う楽しみ方もある。歩道橋を登ると高低差が稼げるという裏技はここだけの秘密だ。

色を集めて、感性を養う


街の色を集める遊び方もある。10種類のカラーパレットを作り、先に10種類を集めた方が勝ちとする。または、家を出る前にテーマカラーを1種類設定して、どちらがその色を沢山見つけられるか競うのもいい。子どもはテーマカラーを「赤・青」にして、大人はなかなか見つけにくい「紫・橙」などでハンデを付けることもできる。「白・灰色・緑」は街に多いので、色の設定が勝敗を左右する。

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テーマを決めることで、街にある普通のものも違って見えるはず

街の数字を足して、頭脳を鍛える


数字に着目しても良い。街の数字に早く気づいた方が足し算していくゲームだ。数字に注目して歩いてみると、標識、広告、看板など、意外に数字が街に溢れていることに気づかされる。私は小さい頃、クルマのナンバープレートの4つの数字を四則演算で10になる遊びに夢中になっていたことがあり、計算が得意になった気がしている。小学生にとっては算数の勉強にもなるだろう。

おさんぽビンゴで、視点を変える


最近、流行っているのが、街にあるものを見つけてビンゴを完成させる「おさんぽビンゴ」である。街のあらゆるものをマスに設定して、ビンゴをしながら楽しむゲームで、自作でも十分に楽しめるが、トップ画像にあるサン・アド社が開発した「おさんぽBINGO」も可愛くておすすめしたい。先日、私も友人からのすすめで試してみたが、スズメやハトなど鳥があまり近所にいない等、街の違う視点に気付かされた。

手作り「あいうえお帳」で、言葉を学ぶ


小さな子どものいる家庭では、写ルンですやスマホのカメラ機能を使いオリジナルの「あいうえお帳」を作り、楽しく言葉を覚える方法もある。「クルマ」の「ク」、駅の「エ」を撮影して集めていく。五十音順でどんな言葉が頻出するのか分かる。なかなか出てこない文字を見つけたときは、喜びもひとしおだ。実は、大人がやっても意外と難しく、楽しめる。

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オリジナルの「あいうえお帳」を完成させるのも、案外難しい

あくまで一例ではあるが、ゴール設定や競争など「遊びのルール」を作ることで、お散歩の楽しさが増していく。いつもの景色も、違った視点で捉えることができる。夢中になって散歩することで、運動不足の解消にもなるだろう。ただ、夢中になりすぎると、事故が心配だ。車や自転車、歩行者には十分に気をつけながら遊んでみてほしい。

連載:「遊び」で変わる地域とくらし
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文=内田有映

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