次世代の仕掛け人たち


弱いからこそ、「強さ」を追求する人と働きたい


:人生においても経営においても「どうありたいか」を重視している真子さんですが、「かっこいい人」とはどのような人物だと考えていますか?

真子:うーん…。いっぱいいるから、一人の名前を上げるの難しいですね。でも、アート気質の人で、一つの道を突き詰めている人が好きです。例えば、上野毛にあるラトリエ・ア・マ・ファソンというパフェ屋さんの店主の森さん。彼はお店の売り上げよりも、器や見せ方など、芸術みたいなパフェを作ることに人生を捧げている。そういう生き方をしている人はかっこいいなと思います。

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:アーティスト、職人気質な人物に憧れるんですね。だけど、div社のビジョンは「すべての人が幸せに生きる世界をつくる」。みんなで一個のアート作るとかってよりは、幸せな人が多くいる社会が作るニュアンスが強く、「やりたいようにやる」真子さんのビジョンとズレを感じます。

真子:よくYouTubeでも紹介するのですが、「自分のコップから溢れた水で、人の心のコップを満たす」という言葉を大切にしていて。自分が乾いてて、お金も足りない、もっとモテたい、もっと権力が欲しい…って時には、人を幸せにはできないと思っているんです。僕は、自分が死ぬほどハッピーな状態でいて、そこから溢れた幸せエネルギーみたいなものを、世の中に還元していきたい。

divで、一番大事にしているのは、全ての従業員が幸せに日々働くこと。法人って心があって、そこがまずは完璧に満たされている状態を作って、初めて世の中に還元していけると思うので。スピリチュアルな話は全然信じないんですけど、社員が幸せそうに働いていないのに、人の人生に本気で向き合うことってできないと思っています。



:まず自分を満たさなければ、他者を満たすことはできない。自己中心的に研鑽をし続けることが、他者を満たすことにも繋がると言うカルチャーなんですね。

真子:そうですね。divで特に大事にしているのは、愚痴を言わないこと。人の文句を言うのではなく、自責思考で突き進むことがかっこいいと思う人材を採用していきたいと思っています。人間の弱さを分かった上で「でもそういう生き方ってかっこよくないよね」って哲学を持っている人を採用しているので。

:弱い自分に勝っていきたい、かっこよくなりたいという思想が根本にあるですね。

真子:そうです。だから、一緒に働く人たちには「弱さを認める」という強さを求めます。単に体育会なのではなく、安易な方向に逃げず、自責思考で意思決定していく。常にアンラーニングができる、志や価値観を広げていく仲間を常に募集していますね。

<後編:20代の自分へ「マコなり社長」が伝えたいこと ──黄未来と語る、後悔しないキャリア形成術>

構成=半蔵門太郎 写真=西川節子

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